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沢口愛華“令和のグラビアクイーン”から女優へ「もっと厳しくしなきゃ、本物の役者にはなれない」葛藤の日々

芸能 記事投稿日:2025.12.20 06:00 最終更新日:2025.12.20 06:00

沢口愛華“令和のグラビアクイーン”から女優へ「もっと厳しくしなきゃ、本物の役者にはなれない」葛藤の日々

沢口愛華

 

ミスマガジン2018」グランプリを受賞してから現在まで、“令和のグラビアクイーン”として業界を席巻してきた沢口愛華。彼女は女優として、12月19日公開の映画『初恋芸人』でヒロインを務める。沢口の演じる市川理沙は、素直だが自分に自信がなく、本心が読めない謎めいた女性だ。「演じていて難しかった」と沢口は撮影を振り返る。

 

「これまで演じさせていただいた役っていうのは、外見的に特徴があったり、『○○をやっている子』というのが、多かったんです。今作に関してはそういう手がかりが少なかったので、自分が思って演じているものが、どれだけ正解なんだろうという不安はありました」

 

 作品は、理沙に恋する主人公だけなく、観客にも彼女の本心が安易には読めないようなスタイルとなっている。

 

「自分も脚本を読んだとき、彼女の本心がどこにあるのか、演じるうえで悩みました。彼女にとっての本音と建前が観客にどう映るかで、作品の印象や根幹が変わると思ったんです。自分の演技がどう見えるかで、この映画の評価自体が変わってくるというプレッシャーはありました」

 

 本作で演じたような「積極的なヒロイン」は、沢口の実像とは大きく離れているという。

 

「もともと、自分と人との距離を広く保ちたいタイプの人間なので、なかなかこう、自分から人に歩み寄ることがないんです。異性に自分から話しかけるような積極性や、かわいらしさっていうのは、本当にふだんの自分は持っていないので、すごく新鮮でしたし、演じられてよかったです」

 

 自分とはかけ離れた役を演じる喜びを語る沢口。だが、演じることの難しさもつねに痛感しているようだ。

 

「これまでも女優業をがんばっていきたいと言ってきたのですが、やりたいと、自信があるのはまったく別のものだと、日々、感じています。いろいろな作品に出させていただいて、その都度、自信が持てたかといわれると、やっぱりできていないのが事実です。

 

 女優業が自分に向いているのかっていうのは、自分では判断しきれないので、すごく不安になりながら、いつも取り組んでいます。

 

 今回はヒロイン役ですし、自分は恵まれた環境にいると思うのですが、もっとこう、厳しい思いをしなきゃ、本物の役者にはなれないんじゃないかなっていう気持ちもありますね。満足しきれないというか、自分のなかでまだハードルを超えられない部分もあると感じています」

 

 悩みつつも、どの現場でも全力で取り組みたいという彼女の姿勢が垣間見える。

 

「グラビア、ドラマ、映画、すべての作品は、たくさんの人が関わってできているっていうのはわかっています。でも、やっぱり表面に映るのは、グラドルだったり、役者だったりするわけです。最終的な責任は、監督さんやプロデューサーさんがとるとか、グラビアなら編集の人がとると言いますが……私たち、演者も責任を取らなきゃいけない立場だっていうのを、どの現場でも忘れないようにしています」

 

 突き詰めて仕事に取り組む沢口に、いちばんのリラックス方法を聞いた。

 

「切り替えは下手なほうなのですが。あえていうならモータースポーツ観賞です。選手ががんばっている姿や、チーム全員で1ポイントでも多く取るために努力する、ああいう姿を見ると、やっぱり胸が熱くなります」

 

 2025年、沢口はその大好きなモータースポーツに関わる仕事を始めた。スーパーフォーミュラ公式アプリ『SFgo』のアンバサダーに就任したのだ。

 

「自分の好きな分野に仕事で関われたのはうれしいですね。モータースポーツの魅力をもっとみなさんにも伝えていくために、大会でのレポーターの仕事など、取り組んでいきたいです」

 

「2025年は、“大ジャンプの前年”のような年だった」と沢口。

 

「たくさん演技をやらせていただき、グラビアも撮っていただき、モータースポーツにも関われた。ため込みすぎというくらい、すごくいろいろな刺激を受けてこの1年を終え、来年を迎えられそうな気がしています」

 

 2026年はどんな年になるのだろうか。

 

「みなさんが期待してくださっている、3rd写真集もあるかもしれません。あと、モータースポーツに限らず、リポーター仕事にたくさん取り組めたらうれしいです。自分の言葉で、自分が見たものの魅力やすばらしさを伝えるって、本当に贅沢な仕事だと思っているので、それを増やしていけたら」

 

 グラビア、女優、リポーターと、沢口の活躍の場はまだまだ広がっていきそうだ。

 

 

さわぐちあいか
22歳 2003年2月24日生まれ 愛知県出身 T155 「ミスマガジン2018」グランプリ受賞を機にグラビア界を席巻。2025年はスーパーフォーミュラ公式アプリ『SFgo』のアンバサダーに就任し、大会ではレポーターとしても活動している

 

写真・木村哲夫
ヘアメイク・今関梨華(リンクス)
スタイリスト・八杉直美

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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