〈2001年出場、2002年出場、2003年出場〉ZONE・MIZUHO『紅白歌合戦』出場秘話…「あこがれの室奈美恵さんは、お顔が小さすぎて驚きました」

 

　北海道出身のガールズバンド・ZONEのドラム担当のMIZUHO。わずか15歳で『紅白』の舞台に立った。

 

「毎年、テレビで観ていた舞台に自分が立っているなんて信じられませんでした。舞台上でスタンバイしているとき、私は動いていないはずなのに、衣装が揺れているんですよ。緊張で震えて、揺れていたみたいで。いまでもはっきり思い出しますね」

 

　じつはオープニング時、会場にいなかったというトラブルも。

 

「『輝く!　日本レコード大賞』（TBS系）に出てから『紅白』へ向かったんですが、到着が遅れてしまって。だから、最初のほうは私たちは映っていないんです（笑）。急いで駆け込んで、途中から参加したんですよ」

 

　ZONEは2001年から3年連続出場を果たし、2001年と2003年は大ヒット曲『secret　base　～君がくれたもの～』を披露した。

 

「じつはこの曲、ZONEがデビューする前からあったものなんです。もともとはTAKAYOのソロ曲だったんですよ。それからZONEの3枚めのシングル用にアレンジしたものが大ヒットしたので、最初は“TAKAYOの曲”で売れたという、不思議な感覚でした」

 

『紅白』ではあこがれのアーティストたちと対面する機会も。

 

「安室奈美恵さんは本当にあこがれで、隣に並んだときはうれしかった。お顔が小さすぎて驚きました（笑）。あと、華原朋美さんもすごく好きで。2度めの『紅白』の楽屋で話しかけてくれて、GUCCIのストラップをメンバー全員にくれたんです」

 

　そんなMIZUHOは現在、北海道でバーを経営している。

 

「会員制の店を経営していて、いまはスタッフもいない状態で、私ひとりでカウンターに立っています。私は2005年に芸能界を引退したんですが、2024年に復帰しました。チャンスがあるならもう一度、みんなで集まって、ZONEとして活動したいです」

 

みずほ
1986年12月12日生まれ　北海道出身　2001年にZONEのメンバーとしてメジャーデビュー。解散後は北海道でバーを経営し、タレント活動もおこなう

 

取材＆文・瑠璃光丸凪（るりこうまるなぎ／A4studio）