芸能・女子アナ芸能

志田未来『未来のムスコ』意味が薄いタイムスリップ設定にモヤモヤ、愛情搾取してくる5歳児キャラにイライラ

芸能 記事投稿日:2026.02.03 11:00 最終更新日:2026.02.03 11:01

志田未来『未来のムスコ』意味が薄いタイムスリップ設定にモヤモヤ、愛情搾取してくる5歳児キャラにイライラ

赤坂で番宣ロケをする志田未来

 

 1月27日(火)に第3話が放送された志田未来主演の火曜ドラマ『未来のムスコ』(TBS系)。

 

 一見するとポップなSFラブコメなので、明るく楽しく観られるドラマのはずなのだが、なんだか視聴していてずっとモヤモヤ・イライラしてしまうのだ。

 

■志田未来32歳が演じるのは汐川未来28歳

 

 主人公は職ナシ・貯金ナシ・彼氏ナシという売れない俳優の汐川未来。アルバイトで生活費を稼ぎながら劇団員をしており、俳優として成功することを夢見る崖っぷちの28歳だ。

 

 そんな彼女のもとに、ある日突然、息子を名乗る5歳児・颯太が10年後からタイムスリップしてくる。当然信じられずにいた未来だったが、第1話で颯太と触れあったことで本当に自分の子どもなのだと確信。

 

 颯太は、2036年で別々に暮らしているパパとママを仲直りさせるため、1人で2026年にやってきたという。こうして戸惑いながらも主人公は母子の共同生活をスタートさせる。

 

 しかし、颯太の証言では父親が誰なのかわからず、元彼の劇団座長なのか、年下の劇団員なのか、幼馴染の保育士なのか、いったい誰が将来の夫なのかという恋愛的ミステリー要素もあるストーリーだ。

 

 ちなみに本作は『未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!』という原作漫画の実写化なので、名前が同じ “未来” だが、志田未来に当て書きしたわけではない模様。志田は実年齢32歳なので4歳若い役を演じている。

 

■タイムスリップ設定を持ち出す意味ある?

 

 さて、まずモヤモヤしたのがこのドラマの核であるタイムスリップ設定。いまからたった10年でタイムマシンが完成するわけがないとか、主人公が颯太を自分の息子だと確信する理由づけが弱いとか、そういう細かいところはべつにいい。

 

 最大の問題点は、そもそもタイムスリップなんて大仰なSF設定を持ち出す意味合いが薄すぎることだ。

 

 たとえば14歳少女のもとに未来から5歳の息子がいきなり現れて、急に中学生ママという希有な存在になるなら、タイムスリップという設定を用いる意味合いはきちんと出てくる。

 

 だが、28歳女性に5歳の子どもがいるなんてごくごく当たり前。しかも演じている志田は既婚者の32歳なのでそれぐらいの子がいてもなんの違和感もない。急遽子育てをしなくちゃいけないという本作の見どころであろう “てんてこまい” 感が弱いのだ。

 

 それに、結婚した夫がすぐに他界してしまい、連れ子の5歳児と急にシングルマザー生活が始まるといったストーリーにすれば、同じような “てんてこまい” 感は描けるはずなので、ますますタイムスリップ設定の意味が薄く感じるのである。

 

 原作は漫画なので突飛なSF設定も受け入れやすいのだろう。だがそれはコミックだからおもしろいのであって、実写化して生身の役者に演じさせると無理が出てきて、途端にチープになってしまうという典型例に思えた。

 

■5歳児キャラにけっこう本気で憤ってしまう

 

 もちろん父親をわからなくすることで、イケメン3人のうち誰が将来の結婚相手なのかとキュンキュンさせて視聴者を引きつけるという効果が、タイムスリップ設定の意味としてあることはわかる。

 

 けれど、胸キュンほしさに安易にタイムスリップ設定に手を出したデメリットが大きすぎるというのが、イライラしてしまう理由なのだ。

 

 誤解をおそれず率直に言うが、かわいらしい5歳児・颯太にムカついてしまう自分がいる。この子どもなにしに来たんだよ……夢を追いかける主人公の足を引っ張るなよ……というイライラだ。

 

 主人公は颯太の育児のせいでさらに極貧生活になったり、睡眠時間を削って精神的にも肉体的にもつらい日々を送ったり、そのうえ大事な劇団の稽古を休まざるをえなくなったりと、かなりシビアな状況に追い込まれている。

 

 主人公が自発的に選択したことならばいいのだが、颯太が急に現れたため、なかば無理やりそのきつい日々に突入。第2、3話では颯太への愛情に目覚めているので主人公は進んでその生活を送っているものの、最初の段階の “子を持つ” という決断を自らしたわけではないので、強制的に愛情搾取されているように見えてしまうのだ。

 

 あげく第3話の終盤で颯太は、2036年へのホームシックのような精神状態に。仲のいい友達が2026年にいないことを憂えた流れで、泣きながら主人公に「ママも違う。ママに会いたい」と残酷な言葉を浴びせるのである。

 

 主人公はもう颯太を溺愛しているので、ポジティブな言葉でなんとかなだめて絆が深まったような演出になっていたが、勝手に過去にやってきて強制的に育てさせてそりゃないだろと、5歳児に対してけっこう本気で憤ってしまった。

 

 視聴後、幼児キャラにイライラしてしまったことに罪悪感を抱き、筆者自身の器の小ささや人間性のできてなさに失望するという負のループ。要するに、いたいけな愛くるしい子役が一生懸命演じているキャラクターに、ネガティブな感情を抱いてしまうような雑なドラマを作るなよと、モヤモヤしてしまうのだ。

 

■そもそも息子が過去に来た目的が意味不明

 

 そもそもの話、颯太の “ママとパパを仲直りさせる” という目的も、意味がわからない。当たり前だがそんなことは2036年でやればいい話。主人公は将来の夫がまだ誰かもわからず交際もしていないのだから、“仲直りさせる” もなにもないのだ。

 

 もしかすると、ほかに真の目的が隠されているのかもしれないが、とにかく現時点ではめっちゃ雑な設定に見えているので、ほかに納得のいくタイムスリップの理由があるなら早く開示してもらいたい。

 

 今夜放送の第4話では、劇団座長の元彼が「颯太くんは俺の子?」と勘ぐるエピソードなどが描かれるとのこと。いずれにしても、もうこれ以上、かわいい子役にイライラ・モヤモヤするストーリーにはしないでほしい。

12

出典元: SmartFLASH

著者: 堺屋大地

芸能・エンタメ一覧をもっと見る

今、あなたにおすすめの記事

関連キーワードの記事を探す