『果てしなきスカーレット』で声優を務めた芦田愛菜
細田守が監督を務めた長編アニメ映画『果てしなきスカーレット』。その大コケの理由を、日本テレビが「SNSのネガティブキャンペーンのせい」と説明したことに、疑問の声が広がっている。
それはまるで、先の衆院選で落選した議員が「SNSのデマが敗因だった」と語る姿にも似ていて――。
「2月16日、日テレの取締役が定例会見で、製作に関与した『果てしなきスカーレット』について『大不振で終了しました』と報告しました。さらに低迷の要因として、『ネガティブキャンペーンの波にのみ込まれてしまった。それにより、ライトユーザーを取り残してしまったなと思っております』と語ったのです」(芸能記者)
同作は昨年11月、細田監督の4年ぶりの新作として公開。芦田愛菜が主人公・王女スカーレット役の声優を務めるなど、話題性は十分だった。
しかし――。
「公開3日間の興収は2.1億円でランキング3位。2週目にはトップ10圏外に転落し、31日間でようやく5億8000万円超。前作『竜とそばかすの姫』が初動8億円、1カ月で50億円超だったことを考えると、厳しい数字です。
日テレ側は、公開直後から出た不評の声をまとめて『ネガティブキャンペーン』と表現しました。Xでは《他責思考全開》などと反発が相次ぎました」(同)
ここで思い出されるのが、先の衆院選だ。
三重3区では、中道改革連合の大物候補・岡田克也氏が、自民党候補に初めて敗北した。
「落選後、支援者を前に岡田氏は、敗因を2つあげ、1つは “高市旋風” としながら、『もう1つはネットですね。いろんなデマや批判が渦巻いておりましたので、十分対応することができなかった』と語っています」(同)
宮城4区では、同じく中道改革連合の安住淳氏が落選した。
「車内で足を組み、クリームパンを食べる動画が拡散し、態度が悪いと炎上した安住氏。落選後、『私自身に対するSNS含めた誹謗中傷が大変な状況になってしまいまして』と振り返っていました」(同)
両者の似た構図に、Xでは、
《政治家も報道各社も、自分たちの思い通りにならなかったら、SNSのせいにして責任転嫁するのは違うと思います》
《政治家にしろメディアにしろ何でもかんでもSNSを悪者にしたいんやろな》
と、冷ややかな声があがっている。芸能ジャーナリストはこう話す。
「SNSに誹謗中傷やデマがあるのは事実ですが、それを理由に “中身の検証” をしなくなるのはどうかと思いますね。なにが大衆に届かなかったのか、どうアプローチすればよかったのかを自省すべきで、最初から “外のせい” にするのはお門違いです」
映画も政治も、求められているのはネット対策より、自分たち自身の “総括” なのかもしれない。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







