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声優・石原夏織の「抗いたいこと」
グラビアFLASH編集部
記事投稿日:2020.10.10 21:00 最終更新日:2020.10.10 21:00
11月に5thシングル『Against』を発表する石原夏織。シングルのタイトルにちなみ「逆らいたいこと、抗いたいこと」を聞いた。
―ニューシングルのタイトルには「○○に反抗して、逆らって」という意味がありますが、日々のなかでそういう局面ってあったりしますか?
これは逆らっているわけじゃないんですけど、仕事では以前よりも自分の意見をしっかり言うようになりました。それは、一人でアーティスト活動をするようになってからだと思います。
たくさんの人たちといろんな話をしながら、力を合わせて制作しているんですけど、表現するのは自分だということに気づいてから、すべてに納得したうえで責任を持って作っていかないと、自分が発信するときに胸を張れないなと思うようになったんです。それからは、たくさんの人が協力してくれて、誰かが私の作品を手に取ってくれるのなら、その作品を自分がいちばん愛してみようと思うようにもなりました。
―何かに抗うときって、何かを乗り越えたいときだと思うんですけど、そういう意味で今、石原さんが乗り越えたいと思っていることはありますか?
地図が読めない自分を乗り越えたいです。本当に読めなくて、駅から徒歩3分のスタジオに、30分以上かかったこともありました(笑)。だいぶ早く最寄り駅に着いても、結局は迷いまくってギリギリになっちゃうんです…。
あとは、美味しいアボカドが見分けられないことも乗り越えたい(笑)。コツを教えてもらって選んだのに、石みたいに硬いカチカチのものだったり、逆にぐちゃぐちゃだったりして。何かポイントを間違えているんでしょうね。ちゃんと選べるようになって、美味しいアボカドを食べたいです。
―気持ちの面で壁にぶつかったときは、どうやって克服しますか?
お仕事のことで悩むことが多いんですけど、最終的には時間が解決してくれると思っています。ただ、そう思ってはいても、ちゃんと悩むことも大事。実際、私もいつも1週間ぐらいは悶々と悩むんです。そのうえで、「とりあえずやってみよう。どうにかなる!」と思ってやってみると、なんであんなに悩んでいたんだろうって思うぐらい、すんなりうまくできたりするんです。
そうなったときは、悩んだことで気づかないうちに何かを掴んだんだって、ポジティブに解釈するようにしています。なので、気持ちの面で壁にぶつかったときの私なりの克服法は、“悩んだうえで、時間が解決してくれるのを待つ”かな。
―今回のシングルで「新しい自分に出会った」という話が先ほどありましたが、プライベートで何か新しい変化はありますか?
今までは読めなかった小説が、大好きになりました。1年前に買って、最初の3ページであきらめていた東野圭吾さんの『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を読み直して、やっと小説のおもしろさに気づいたんです。ミステリーが好きみたいで、今はミステリーばっかり読んでいます。こんなにおもしろいなら、もっと早く読んでおけばよかったなぁ。
それと、つい何日か前から簿記の勉強を始めました。大学時代に、簿記の勉強をしている友達のまねをして参考書を読んだときはチンプンカンプンだったんですけど、たまたまYoutubeで簿記の先生の授業を見たんです。そしたらそれがすごくおもしろくて、簿記の勉強にハマっちゃいました。問題を解いていくうちに知識が結びつき、パズルのピースがハマっていくのがおもしろくて。
―それって、張り巡らされた伏線が徐々に回収されて、最終的には真相が解明されるミステリー小説の快感とも似ているのかもしれませんね。
たしかにそうかもしれないです!