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塩地美澄「女子旅リアル Vol.13 秋田県で愛の恩返し」

グラビア 投稿日:2022.01.29 20:00FLASH編集部

塩地美澄「女子旅リアル Vol.13 秋田県で愛の恩返し」

 

 「週刊FLASH」女性記者と行くガチの1泊2日女子2人旅「女子旅リアル」。

 

 元秋田朝日放送でアナウンサーだった塩地美澄が、「週刊FLASH 」女性記者と1泊2日の女子旅へ。向かった先は、第2の故郷である秋田県。

 

 

 秋田空港からまず向かったのは、彼女が「秋田のお父さん、お母さん」と慕う人がいる、横手市の小泉写真館。

 

 アポなしのロケで訪れたことをきっかけに一緒にご飯を食べるなど、家族ぐるみのおつき合いをするように。

 

 まず、彼女の大ファンだったという秋田のお父さんがいる仏壇に手を合わせ、お線香をあげた。数年前に病気で他界したお父さんは写真の中で優しく笑っている。

 

 お母さんのたみこさんの「お帰り」という言葉から思い出話を聞くことに。

 

「しおちーは、有名人かもしれないけど、私たちにとっては家族であり、娘の一人です。以前ね、お父さんが入院していたときに忙しいなかお見舞いに来てくれて。

 

 病室でしおちーがお父さんの手を握ると、私たちの呼びかけにも反応しなかったお父さんが急に笑ったんです。

 

 私もうびっくりして。しおちーの番組が始まる前に何度も時計を見てはソワソワしているお父さんの姿が今でも目に浮かびます。

 

 息子夫婦の結婚式で司会をしてくれたり、司会なのに歌を歌ったり(笑)。秋田を離れてもこうやって遊びに来てくれる本当に親孝行な娘です」  

 

 袋いっぱいのお菓子をいただき、後ろ髪を引かれる思いで写真館を後にし、車で1時間の秋田市へ。

 

 秋田朝日放送で働いていた当時、報道制作局長だった山崎宗雄さんに話を伺う。

 

「2006年に番組が成立しなくなるくらい人数が減ってしまって。

 

 そんなときに塩地さんが入社してくれて、翌週からスタジオに入ってもらったんだけど、おもしろいくらいに番組がまわるんですよ。

 

 彼女の天然っぷりが爆発していて、スタッフや視聴者の方々が『頑張れ!』と応援したくなる愛されキャラでした。

 

 特別アナウンスメントが上手なわけではないんですけど(笑)、すごく勉強してるなと感じる陰の努力家でしたね。

 

 毎年、夏になると高校野球の中継という大変な仕事があり、ライブなので急に時間が余ることもあって。VTRをいくつも用意していてもやっぱり不安な部分はあるんです。

 

 でも、そんなときに塩地さんは『大丈夫! 1分くらいなんとかするから』と、天然だけど頼りになる心強い存在でした。

 

 人気も本当にすごくて、地方局のアナウンサーのなかではトップクラスだったと思います。そんな彼女が2014年に辞めると聞いたときはすごく寂しかったですね。

 

 まるで嫁いでいく娘を見送る心境でした。僕だけではなく、スタッフ全員が同じことを考えていたと思います。

 

 僕ね、塩地さんが入ったときにこう言ったんです。『ご飯や飲みに誘うことはないから』と。べつに嫌だからそう言ったのではなく、人事権を持った人が誘うと断われないじゃないですか。

 

 でも、辞めると聞いて送別会を開いたとき、入社してから一度も撮ったことないツーショットの写真を撮って、それが最初で最後でした。

 

 退職してもこうやって時折連絡をくれて、娘が帰省したときの嬉しさというか。いつもまわりを笑顔にしてくれる塩地さんには感謝しています」  

 

 次に訪ねたのは番組の料理コーナーを担当していた料理研究家の高堂路子さんのもと。

 

「大学を卒業したばかりの女のコがハイエースに機材を積んで、カメラさんや音声さんを乗せて自ら運転してロケに行くんだから大変な現場だったと思います。

 

 そのときに『テレビって、こんな若いコにもなんでもやらせるんだ…』と思ったというのが正直な感想です(笑)。

 

 生放送後の反省会が終わると彼女が姿を消すんです。人に見られないところで一人泣いていて、その後、何もなかったかのように装っていました。

 

 その姿に本当に心が苦しくなり、思わず偉い人に『初めて来た彼女のことを大事に育ててあげてくださいね』と親心から言ったことがあります。何事にもひたむきに頑張る彼女は本当に愛おしい存在でした」  

 

 最後に訪れたのは地元でも人気の寿司屋「すし匠」。じつは、フリーのアナウンサーになった際、「飲食店で働いてみたい」と大将の佐々木さんにお願いし、アルバイトをさせてもらっていたそう。

 

「彼女がお客さんの前に出ると人気者ですぐバレてしまうから裏方で手伝ってもらって。

 

 最初、きれいな格好で来るから『もっとラフな格好でいいよ』と言うと、次の日から上下ジャージ姿に(笑)。

 

 彼女なりに真面目に受け取った結果なんでしょうけど。彼女が愛される理由は、こういうところにあるんだと思います」  

 

しおちみすみ

39歳 1982年6月26日生まれ 北海道出身 T165・B89W66H89 2005年、JR北海道のキャンペンガールを務め、2006年、秋田朝日放送に入社。誰からも愛され、秋田県で知らない人はいないくらいの人気アナウンサーになるも2014年に退社。同年8月よりフリーアナウンサーとして活躍し、前澤友作氏が搭乗したソユーズ宇宙船の打ち上げの際はYouTube生配信で中継先のバイコヌール宇宙基地から実況をおこなった。そのほか最新情報はTwitter(@misumi626)にて

 

写真・オオタニヒトミ

ヘアメイク・塩地美澄

 

( 週刊FLASH 2022年2月8日号 )

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