出口夏希、今年、連ドラ、Netflix映画と話題作に出演している出口夏希が本誌初登場。公開中の映画『赤羽骨子のボディガード』でヒロインを演じるなど引っ張りだこの最旬女優の素顔に迫った。
「芸能界に入る前の中学生時代は帰宅部で、毎日放課後に友達と土手でダンボール滑りをして遊んでいるコでした(笑)。毎日が充実していたと思います。転機になったのは、15歳の夏休み。渋谷で今の事務所の方にスカウトされたんです。自分が芸能界に入るなんて想像していなかったし、夢とかも持ったことがなかったので、その日は資料だけもらって帰りました。その後、事務所の方が何度か訪ねに来たんです。わざわざ学校にですよ(笑)。
そのときに来てくれた女性のマネージャーさんがすごく優しくて仲よくなって、スカウトしていただいて1年後に事務所に入りました」
2024年は、ドラマ『アオハライド Season2』(WOWOW)、月9『君が心をくれたから』、『ブルーモーメント』と相次いで話題作に出演している。
「今こうして女優として活動する未来は想像していませんでした。なんなら最初はモデル志望で、演技には前向きではなくて。最初は何がなんだかよくわからないままお芝居をしていたけれど、ちゃんと実感して楽しいなと思えるようになったのは、映画『沈黙のパレード』(2022年)とドラマ『舞妓さんちのまかないさん』(2023年、Netflix)に出演させていただいてからです。撮影時期が重なっていた作品なのですが、どちらの作品も監督がすごく向き合ってくださって。西谷(弘)監督も是枝(裕和)監督も、何もわからない私に時間をかけて細かく対応してくださったのが嬉しかったのを覚えています。私は女優としてまだまだ武器があるとは言えませんが、自分を信じて、自分らしくお仕事を続けられたらと思います。一生女優とか大それたことは言えませんが、今を大切に、ゆっくり進んでいきたいです」
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勢いが止まらない出口は、今夏も話題作に出演。クラスメート全員にボディガードをしてもらう、究極の “守られ系” ヒロインを演じる映画『赤羽骨子のボディガード』が全国公開中だ。
「私が演じる赤羽骨子は、ある理由から知らないうちに命を狙われてしまうのですが、本人はそれに気づかず、のほほんと学園生活とダンス活動を一生懸命に頑張っているという役です。
クラスメート全員がボディガードをしてくれているのに気づかない、ちょっと抜けたところもあるのですが、真面目で責任感が強く、まわりのためにも動ける、そんなギャップが魅力だと思います。それが“守ってあげたい”と思ってもらえる理由なのかな、と思います。
私も守られたいので、ちょっと羨ましいです(笑)」
赤羽骨子を作り上げるうえで、 “細かいこだわり” が必要だったそう。
「原作キャラクターのビジュアルを再現しようとすると、髪型がすごく難しかったんです。再現は難しいけれど、かわいらしさは出したかったので、メイクさんといっぱい相談しました。お団子ヘアではあるのですが、形状や毛量とかを調整して。ほかにも顔まわりの触覚ヘアもちょっとずつ何回も何回も調整して。朝から時間をかけて骨子ヘアを仕上げていました。
お団子ヘアを作るときに三つ編み、四つ編みにしてぐるぐる巻くのですが、髪が乱れてパヤパヤ×2と毛が跳ねて出てきちゃうんですよ(笑)。それがすごく気になってしまって、ヘアメイクさんと試行錯誤して作り上げました」
本作で演じるにあたり、新たな挑戦もあった。
「ダンスシーンがあるので、撮影の4カ月前から練習を始めたのですが、まぁ大変でした!(笑)。
ふだんから動きがヘニョヘニョしているタイプなので、振りを覚えられないうえにカッコよくも踊れなくて。先生がひとつひとつ丁寧に教えてくださったのと、髙橋ひかるさんをはじめ、ダンス部の方々にも助けていただいて乗り越えられました。
でも、やっぱり本番はすごく緊張しました。1000人くらいのお客さんが見ているなかでの撮影で、足が震えていました。それでも何時間も撮影していると、だんだんと慣れてきて。最後には快感を覚えるくらいで、すごく楽しかったです(笑)。
私の練習の集大成をぜひ劇場で観ていただけると嬉しいです」
でぐちなつき
2001年10月4日生まれ 中国出身 「ミスセブンティーン2018」に合格し、専属モデルとして活躍。2022年に卒業し、現在は「non-no」専属モデルを務めている。2024年はドラマ『アオハライド Season2』(WOWOW)、『君が心をくれたから』『ブルーモーメント』(ともにフジテレビ)、Netflix映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』、劇場映画『赤羽骨子のボディガード』に出演するなど幅広い分野で活躍している
写真・木村哲夫
スタイリスト・道端亜未
ヘアメイク・Otama