グラビア
AKB48八木愛月「20周年シングル」のセンターは20歳の研究生!!

八木愛月
4月2日に発売されるAKB48の65枚目のシングル『まさかのConfession』。そのセンターに立つのは、まだ研究生の八木愛月(20)だ。加入してわずか2年弱で掴んだ栄光に本人は何を思うのか。直撃した。
――選抜メンバーとしてシングル期間を迎えるのは3度目ですが、センターとして迎えるのは初めてですね。
八木 メンバーを代表して発言する機会が増えました。AKB48全体のことを考えないといけないので、グループについてたくさん考えるようになりました。
【関連記事:「壮絶な苦労人なので幸せに」元AKB48 柏木由紀と “格差熱愛” 発覚のチャラ男に集まるエール「むしろ頑張れ」】
――そういう作業は得意ですか?
八木 得意じゃないです。なので、フットウ中です。
――多分、「奮闘」ですね。センター発表から2か月以上が経ちました。
八木 自分的にももう落ち着きました。自分がセンターということを自覚して活動できています。たとえば、レッスンをしていて、疑問に感じることがあったら、「この振りはこうでいいんですか?」って先生に聞いて、先生から全体に指摘してもらうようにしています。遠回しですけど(笑)。でも、以前はそれすらできなかったので。やっぱり先輩が多くて遠慮があったので。
――研究生のままセンターに立ったことはどう理解していますか?
八木 悔しいというのはあります。よく「研究生でセンターってすごいね」と言ってもらえますけど、これまで正規メンバーに昇格できなかった自分に悔しさがあります。踊っていても不思議な気持ちになるんです。新曲初披露の日も真後ろにゆいゆい(小栗有以)さんをはじめとする正規メンバーの先輩方がいますから。それと同時に、センターってこういうことなんだなって気がつきました。まだ慣れてはいないです。毎回緊張しちゃいます。
――新曲のMV撮影の日はどうでしたか?
八木 緊張しました。ただ、先輩方が本当に優しくて! ゆいゆいさんが「緊張してる? 気負いすぎないで、いいMVを作ろうね」と、撮影の合間に声をかけてくださいました。その言葉のおかげで和むことができました。
――完成したMVは見ましたか?
八木 はい。今のAKB48をそのまま表しているなって思います。私が一人で踊っていると、先輩方が駆け寄ってきて、一緒に練習してくれるシーンがあって。それは今のAKB48の日常です。見ながらジーンとしました。
――ソロのカットもありますよね。
八木 恥ずかしさはなかったです。でも、ソロのカットなんて初めてだったので、不思議でした。あの日は私の撮影で始まって、私の撮影で終わりました。スタッフさんが嘘みたいに「かわいいよ!」と何回も言ってくださって、不安を感じることなく撮影できました。
――今回はどんなダンスを心掛けていますか?
八木 グループ全体として振りもきっちり揃えることを意識しているので、それはもちろんとして、その上で、それぞれの個性が表れるダンスをしたいです。
今回は、「野菜引っこ抜きポーズ」という、私が名付けたダンスがあるんです。MVでは「まさかの主役抜擢」がテーマなので、それに引っかけて。歌詞も「まさか私に?」がテーマだし、すべてリンクしているところも見てほしいですね。
歌詞は、自信はないけど、もっと輝こうという内容が今の私にぶっ刺さりました。初めて歌詞を読んだときから、自分に当てはまる曲だと思いました。
――緊張する場面は強いですか?
八木 自分ではわからないですけど、毎回「やってやるぞ!」という気持ちで臨んでいます。
――日本武道館コンサートで、ソロ曲を担当したことがありましたね。あのときは?
八木 1曲前は「ヤバい……。逃げ出そう……」と思っていました。でも、曲が始まったら楽しくて。「終わっちゃうの嫌だなー」と思っていました。劇場公演でソロ曲をいただいたときは、考え過ぎかもしれませんが、研究生でソロ曲をもらうなんてどうなんだって思う方もいるかもしれないと不安もあったんですけど、少なくとも自分のファンの方を一人でも多く笑顔にできるようにっていう気持ちでいました。そういう経験で強くなれたと思います。
――自己肯定感は強いですか?
八木 低いです。嫌になっちゃうくらい低いです。いくらソロで舞台に立っても、「もっとできるだろ」って思っちゃいます。褒められても「ほんとに思ってる?」って疑っちゃいます。自分でも自己肯定感は上げたいんですけど、なかなか難しいです。
――自己肯定感が強いと思うメンバーはいますか?
八木 まほぴょん(大盛真歩)さん!強いハートを持っているなと思います。そんなこと言っちゃうのっていうことをMCでしゃべるんです。度胸がないとできません。羨ましい(笑)。
――今作は、AKB48の20周年第一弾シングルです。
八木 そうなんです。だから、大事なんです。私はAKB48と同じ2005年生まれなので、他人事じゃないです。
――AKB48のことはいつ頃知りましたか?
八木 『ヘビーローテーション』(2010年)の頃です。たくさんテレビで流れていたので好きになりました。好きだったのは大島優子さんです。
――会ったことは?
八木 ないです! 会ってみたいです。もし会ったら? 「1、2、3、4って言ってください」ってお願いしてみたいです。
――全力でやってくれるんじゃないですかね。どんなところが好きだったんですか?
八木 カッコいいところです。私、初代チームKさんが好きなんです。大島優子さん、秋元才加さん、宮澤佐江さん……みなさんめっちゃカッコよくて。公演とかには行ったことはなかったですけど、学校でも家でも「1、2、3、4!」って踊ってました(笑)。
――当然、優子さんポジ(センター)で?
八木 いや、クラスでは端っこの方で(笑)。
――そんな人がAKB48のセンターになったわけですが、20周年という数字をどう受け止めていますか?
八木 大人数のアイドルグループが20年も続くってすごいことだと思います。先輩方が築いてくださった年数があるから今の私たちがいます。私たちもAKB48が長く愛されるように全力で頑張りたいです。
――センターの発表があった日、「2025年はAKB48の年にしたい」とコメントした人がいますね。
八木 私です(笑)。そのためには、毎日AKB48の話題が絶えないような状況にしないといけません。ファンの方が「チェックするのが忙しい」って音をあげるくらいくらいに。そのためには私もいろんなことをやってみたいです。ドッキリをしたり、されたり(笑)。何でもやります!
――3月22日には20歳の誕生日を迎えましたね。
八木 早生まれなので待ち望んでいました。やっとです。
――十代がおわっちゃいましたけど、それは……。
八木 それは高校生が終わっている時点で、もういいです。早く20歳になりたかったです。お母さんと乾杯したかったんです。お母さん、お酒が好きなので。
――どんな種類を飲んでみたいですか?
八木 梅が好きなので、梅系を飲んでみたいです。見た目もいいなって思うので。あとは、成人メンバーとも飲んでみたいな。佐藤綺星さんとか。(鈴木)くるみさんが「二十歳のつどいに出たメンバーで行こうよ」と言っていたので、乾杯したいです。
――お酒以外がやってみたいことは?
八木 一人旅をしてみたいです。食べることが好きなので、福岡でもつ鍋を食べたいです。最近、ハマっていて。お母さんに家で作ってもらったり、食べに行ったりしています。
――福岡以外だと?
八木 群馬! 有名な温泉がありますよね。『千と千尋の神隠し』のイメージになったって言われている……。
――四万温泉ですかね。
八木 そう! 私、ジブリが好きなので。食べ歩きして、ゆっくり過ごしたいです。
――最近、お休みはあるんですか?
八木 この間、ありました。その日はお母さんと弾丸で京都に行ってきました。有名な神社に「ヒットしますように」ってお参りしてきました。
――それを一人旅すればよかったんじゃないですかね。
八木 そっか(笑)。一人旅、やっぱり不安ですね。チケットも何も取れないし。
――もつ鍋以外にハマっているものは?
八木 にんにくです! ラーメン屋さんに行ったら、にんにく多めにします。次の日にお仕事がなかったり、ちょっと遅かったりしたら、多めにします。にんにく多めの餃子を食べてからハマりました。この話をしようか迷ったけど、言っちゃいました。まさかの告白です(笑)。にんにくを食べて、スタミナをつけて、この期間を走り抜けたいです!
取材・文/犬飼 華