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いまさら聞けない「血圧のキホン」(2)発見したのは誰?

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.05.05 11:00 最終更新日:2020.05.07 21:24

いまさら聞けない「血圧のキホン」(2)発見したのは誰?

現在の検査では、両手足の血圧を測定する

 

 いつから我々は、こんなにも血圧を気にするようになってしまったのか。ところで、そもそも血圧って何なのか、ご存知ですか? 高いと何がいけないの? じつはあまり知らない「血圧のキホン」を、一緒に学びましょう。今回は、血圧の歴史について。

 

「最初に血圧という概念を提唱したのは、イタリアの内科医、リバ・ロッチといわれています」(新潟大学名誉教授・岡田正彦氏)

 

 

 120年ほど前、ロッチは、患者の腕にゴムのベルトを巻き、そこに空気を入れていくと、あるところで急に脈拍が触れなくなるという現象を発見した。

 

 そして1905年、この現象に着目し、最初に「最高血圧」と「最低血圧」を測定したのが、ロシアの従軍医、ニコライ・コロトコフだった。

 

「ゴムベルトに、ゴムのポンプで空気を十分に入れたあと、徐々に空気を抜いていくと、患者の腕の血管に当てた聴診器から独特の振動音が聞こえるんです。

 

 振動音が聞こえた瞬間が『最高血圧』、振動音が聞こえなくなったところが『最低血圧』だということを、コロトコフは発見しました。

 

 この振動音を利用した血圧の測定法は、現在の医学においても、重要な基本原理として用いられています」(同前)

 

おかだまさひこ
予防医療学が専門。LDLコレステロールの測定法を世界に先駆け開発した

 

写真・時事通信

 

(週刊FLASH 2020年5月5日号)

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