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いっこく堂が明かす「尿路結石の前兆」【チェックリストつき】

ライフ・マネー 投稿日:2020.05.22 16:00FLASH編集部

いっこく堂が明かす「尿路結石の前兆」【チェックリストつき】

尿路結石を発症したのは50歳。海外公演を控えていた

 

 腹話術師のいっこく堂(56)を大激痛が襲ったのは、2014年1月3日のことだった。

 

「発症の2週間前、日課の1日10kmのジョギングをしていたとき、腰の上のほうに軽い痛みを感じました。その2年前に、ぎっくり腰をやっていたので、『それが再発しちゃったかなあ』程度に思っていたんです」

 

 

 その数日後には忘年会があり、ボウリングを楽しんだ。

 

「そのときもまた、同じような痛みを感じたんです。友人に『大丈夫?』って心配されましたが、思えばそれが、地獄の痛さの前兆だったんですね」

 

 そして運命の1月3日夜。

 

「背中と腰がだんだん痛くなり、やがてその痛みは、急激に強烈になって押し寄せてきました。言葉も出せず、脂汗がダラダラ。妻に救急車を呼んでもらい、病院に搬送されました」

 

 診断は、「尿路結石」だった。約3万件の結石診療実績がある、東京腎泌尿器センター大和病院の泌尿器科医長・大岩祐一郎医師が解説する。

 

「日本泌尿器科学会でも調査していますが、正確な尿路結石の患者数は、データとして明らかになっていません。それほど患者数が多い病気であるといえます。

 

 2013年の学会ガイドラインでは、男性の7人に1人、女性の15人に1人が罹患しているというデータもあります。全年齢に起こり得る病気ですが、40代から70代に多く、50代が発症のピークになります」

 

 初期症状は、いっこく堂のように、腰の上などの腰背部に痛みが表われる。

 

「『何かおかしいな』と感じた数十分後には、救急車を呼ぶほど、『どうあがいても逃れられない痛さ』に見舞われることがあります。

 

 夜に発症することが多く、横になって寝る姿勢に関係していると思われます。腎臓にできた結石が、ある角度で横になることにより、尿管に落ちると推測されます」(大岩医師、以下同)

 

 最近は、無症状でも結石が見つかることも多い。

 

「人間ドックなどでCTを撮り、初めて見つかるケースがとても多いです」

 

 だが、これだけ発症数が多いのに、結石の発生や増大に関わる詳細なメカニズムは、わかっていないという。

 

「シスチン尿症、キサンチン尿症など、一部の遺伝的な結石もありますが、ごく稀です。疫学調査からは、高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症といった生活習慣病をお持ちの方に多いことがわかっています。

 

 逆に、生活習慣病がないのに尿路結石を罹患された方は、将来的に生活習慣病になりやすい傾向があります」

 

 結石のリスクを高める原因となるのは、生活習慣病と共通点が多い。とはいえ、謎が多い尿路結石。いっこく堂も首を傾げる。

 

「僕も、なぜこの病気になったのか、思い当たるフシはないんです。たしかに、28歳で結婚するまでは、外食が多く、脂っこいものや、しょっぱいものを多く食べていましたが……」

 

 以下では、該当項目が多いほど尿路結石のリスクが大きい、生活習慣チェックリストを公開する。誰もが味わう可能性がある、この激痛。せめて、すぐに和らげたいものだ。

 

【その習慣が蓄積すると……「尿路結石チェックリスト」】
□日中、あまり水分を摂らない
□塩辛いものや、味つけが濃いものが好きだ
□最近、体重が3kg以上増えた
□慢性的な腰痛を抱えている
□あまり野菜を食べない
□麺類や、唐揚げなどの揚げ物をよく食べる
□夜遅くの食事が多く、夕食中心の食生活だ
□ふだんあまり運動をしない
□健康診断で、肥満・高血圧・高血糖と指摘されたことがある

 

(週刊FLASH 2020年5月12・19日号)

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