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コロナ禍こそ買い増せ!「ほったらかしで資産2倍」投資の最新運用術

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.11.16 06:00 最終更新日:2020.11.16 06:00

コロナ禍こそ買い増せ!「ほったらかしで資産2倍」投資の最新運用術

 

 2020年春以降の投資を取り巻く状況は、新型コロナウイルスの感染拡大による景気後退で一変した。そんななか、混乱を極めた米国大統領選挙は、投資家にとって大きなチャンスだった。

 

「値動きが不安定で、かなり割安になった株もありましたから。ただこの先、米国の景気はよくなっていく。短期的な動きは気にせず、長期的に米国株に投資するのが、最強の投資方法なんです」

 

 

 そう語るのは、「ほったらかしで資産を2倍にする」投資法を、本誌で何度も伝授してくれた、ファイナンシャルプランナーの横山光昭氏だ(投資法のおさらいは後述)。

 

 2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、世界各国で株価が大暴落した。3月中旬には、日経平均株価が1万6500円近くまで下落。米ニューヨーク株式市場でも、「ダウ工業株30種平均」が1万ドル以上下落した。だがどちらも、コロナ禍前の水準まで戻りつつある。

 

 横山氏は、株価が暴落した際も、「いまはバーゲンだと思って買い増すべき」とアドバイスしていたという。

 

「私自身、2002年から始めて、18年間で2倍になっていた資産が、コロナ禍で2〜3割ほど目減りしました。でも、いまは完全に戻ったうえ、さらに全体で1割ほどのプラス。

 

 とくに今回は、株価が戻るのが早かった。長期投資をする人のなかで、『下がったときほど買い増せ』という意識が浸透してきているのだと思います。あらためて、『長期投資は強いな』と実感しましたね」

 

 横山氏がおすすめする「ほったらかしで資産2倍」投資法をおさらいしておこう。基本は、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」を毎月積み立てで購入するだけの簡単なものだ。楽天証券でiDeCoとつみたてNISAの口座を開設。毎月3万〜5万円を積み立てれば、年平均5%の利回りで、20年後には資産1000万〜2000万円を実現できる。

 

「いまから長期投資を始めたいという方で、無難にいきたいなら、全世界の株式が対象の『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』。少しリスクを取ってもいいという方は、米国株式が対象の『楽天・全米株式インデックス・ファンド』を購入するだけでいいと思います。それだけ、この2つの商品は魅力的なのです」

 

 この2商品は、米国の投資運用会社・バンガードが販売している「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(ティッカーVT)」と、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(ティッカーVTI)」を、ファンドとして100円単位で購入できるようにしたもの。手数料などトータルコストも楽天・全世界が0.212%、楽天・全米が0.162%と安い。

 

 年間40万円で最長20年間、運用益が非課税となる「つみたてNISA」、運用益が非課税になるだけでなく、掛金も全額所得控除になる「iDeCo」を使うなら、この2つの楽天のファンドがおすすめだ。

 

 ただ、投資に慣れ、マーケットを見ながらリアルタイムで購入したい人や、より低コストで投資をしたい人は、直接「VT」「VTI」を購入するのも、ありだという。

 

「1日の値動きを見て安くなったタイミングで買えますし、楽天なら、買付手数料が無料。長期投資で守りの資産を作りながら、全体の1〜2割の資金で株価が下がったときに、VTIを買い増すのもよいと思います。

 

 ただ、1株単位での購入となるので、VTなら8000〜9000円、VTIなら1万8000〜1万9000円が購入単位となります」

 

 もう少しリスクを分散し、長期での値上がりを期待するなら、さまざまなインデックス・ファンドを組み合わせる方法もある。

 

「『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』を3割、残りの7割をeMAXIS Slimの国内株式、米国株式、先進国株式、新興国株式の4つのインデックス・ファンドで積み立てる方法です」

 

 コロナ禍前なら、7割のうち国内15%、米国20%、先進国30%、新興国35%の組み合わせがおすすめだった。

 

「コロナ禍でも、『GAFA』といわれる、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンなどIT大手は堅調で、米大統領選後も米国の景気はよくなっていく。

 

 いまから始めるなら、米国に多めに割り振り、国内10%、米国35%、先進国30%、新興国25%がおすすめです。長期で見れば、年3〜5%の利益は出せると思います。米国ぶんを『楽天・全米株式インデックス・ファンド』にするのも、ありです」

 

 年金額への不安に加え、コロナ禍では、「危機的な状況だからこそ、将来の生活のため、いままでやっていなかった長期投資をやりたい」という相談が多かったという。

 

「3000円からでいいので、投資を始めてみることです。同時に貯金し、月収の7.5カ月分の貯金ができたら、残りはすべて投資に回していく。そうすればコロナ禍のような危機にも対処でき、安心して投資することができます。

 

 生活資金を一時的に運用すると、ビビッてしまいますから。あくまで、すぐに使わない資金を、将来のための資産として運用することが大事なのです」

 

 横山氏が18年間で達成した「ほったらかしで資産2倍」投資法。危機のときこそ、始めてみては。

 

(週刊FLASH 2020年11月24日号)

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