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コロナで需要急増の「家庭用冷凍食品」年末年始のおすすめ品を聞いた

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.12.30 16:00 最終更新日:2020.12.30 16:00

コロナで需要急増の「家庭用冷凍食品」年末年始のおすすめ品を聞いた

 

 今年はコロナ禍の影響もあり、帰省せず自宅にこもる年末年始を過ごす人が多いことだろう。
 生活様式が大きく変わった2020年だが、それにともない、意外な業界にも変化が起こりつつある。それが「冷凍食品」業界だ。冷凍食品ジャーナリストの山本純子氏がこう語る。

 

 

「一斉休校による給食の停止、在宅ワークによる外食機会の減少で、業務用の需要が激減したのです。スーパーの惣菜売り場で、自由に選ぶバイキング形式の販売が自粛されたことも、大きく業務用冷凍食品の売り上げを落とす原因となりました。実は、日本の冷凍食品は今年で100周年。1964年の東京オリンピックが業務用冷凍食品の需要飛躍のエポックだったため、今年、業界は大きな期待をもって臨んだのですが、オリンピックは延期。訪日外国人観光客の需要も無くなって、むなしい結果となりました」

 

 一方、家庭向けの冷凍食品には勢いが生まれている。

 

「春以降、家庭の内食需要が急増しました。メーカーによっては、需要に対して生産が追いつかないところもあり、夏まで生産品目を絞り込んで対応するような状況が続きました。家庭用については、『マーケティング活動10年分』と例える言葉が出るくらい、消費者の意識が変化しました。実際に食べて美味しいし、簡単便利でリーズナブルと、頼りになる食品として再認識されつつあります。


 かつては、お母さんが家族のためにスーパーで買うものでしたが、最近の消費リーダーは、男女問わず単身者やシニア層です。コンビニやドラッグストアでも買えますし、ネット通販の隆盛も購入層の広がりに影響を与えています。

 

 特に家飲み用おつまみ、夕食向けのおかず、簡単に済ませられるランチ向け麺類・ご飯類、さらには無駄なく使え、栄養もしっかり摂れる冷凍野菜やフルーツなども大きく需要を伸ばしています。小腹を満たすスナック系(おにぎり、ピザ、お好み焼など)にも注目が集まりました。外食の自粛にともなって、家でレストラン気分が味わえる、シェフの本格的レシピで作った高級冷凍食品も人気です」

 

 年末年始を自宅で過ごす人たちに向け、山本氏におすすめの冷凍食品を3つ選んでもらった。

 

「まずは、冷凍うどん。レンジで解凍できるので、冷凍庫のマスト食材です。トップメーカー、テーブルマークのサイトや、日本冷凍めん協会のサイトを開けば、膨大なレシピが手に入ります。冬は鍋の〆にも必須。凍ったまま入れて約60秒でOKです。

 

 水餃子(イートアンドフーズの「大阪王将ぷるもち水餃子」、味の素冷凍食品の「水餃子」)もおすすめです。鍋の具に、即席ラーメンの具に、ゆでて酢醤油(ポン酢)で、スープの具にと大活躍します。

 

 ケイエス冷凍食品が販売する『国産鶏肉使用 肉だんご(プレーン)』は、タレなし鶏肉団子なので、何にでも活用できます。カレー、スパゲティ、鍋、スープなどなど、肉増しに最適です」

 

 何かと慌ただしい年末年始は、時短アイテムとなる冷食を上手に使って、おいしく過ごしたい。

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