麺テロリストまろの「GoToラーメン」2021年、最初に食すべき至福の5品

　美味しいラーメンを求め、ランボルギーニで日本中を駆けめぐる男、麺テロリストまろ。年間食べ歩き1800杯を誇る男がオススメする超絶ラーメンとは？　今回は、新年にピッタリの正月気分を味わえるラーメンや、年始限定のスペシャルラーメン、おせちに飽きた頃にピッタリの豪華なラーメンなど、2021年最初に食べるべきラーメンを紹介する。

【関連記事：麺テロリストまろの「GoToラーメン」クリスマスに食すべき至福の5品】

【ソラノイロ】（千代田区平河町）
七福雑煮麺：1200円

　常に進化を続ける業界の申し子「ソラノイロ」宮崎千尋氏による元日限定の雑煮ラーメン。全ラーメン職人を対象とした創作ラーメングランプリで準グランプリを受賞した一杯。

「七福雑煮麺」と名づけられたとおり、彩り豊かな7種の具材をまとったビジュアルは、新年ならではの優雅さと関東雑煮ならではの花鰹の香り高さを兼ね備え、日本人としての幸福感を駆り立てられる。

　餅粉20％を使用した自家製麺は、類をみないほどの、シルクのような喉越しのよさで驚かされるが、さらに弾力も兼ね備えている。じっくり低温によって引き出された優しい出汁と、高温によって引き出された力強い出汁による二段活用によって、複雑な味わいが素晴らしいバランスでまとめられている。

　自身が日本人であったことに喜びを感じさせられる和の伝統と、独自の進化を遂げた和式ラーメンの融合と言っていい逸品。

■ソラノイロ ARTISANNOODLES
東京都千代田区平河町1-3-10 ブルービル本館1F
●営業時間：11:00～14:30（売切れまで）
●定休日：土日
※限定ラーメン提供日：1/1（元旦のみ）限定50食

【霞町三○一ノ一】（港区西麻布）
日本料理屋が真剣に作る極上比内地鶏とセリのつけ麺中華そば：1800円

　グルメフェスも含め、あらゆる受賞経験を持つ、西麻布にある基本紹介制の日本料理の名店「霞町三○一ノ一」。グルメ業界でも名を馳せるオーナー渡辺ひと美さんのお父様が秋田県出身ということで、厳選された比内地鶏、三関せり、秋田県産の舞茸など、秋田県の自然の恵みが詰め込まれている、日本料理店ならではのワンランク上の贅沢な極上つけ麺。

　使われる比内地鶏は肉厚かつ繊維質も細やかで、品のよい脂の風味と旨味も秀逸。今が旬の三関せりは、根の爽やかな香りはもちろん、シャキシャキと隣の席まで聞こえるほど抜群の歯応え。その風味とともに、秋田ののどかな景色が思い浮かぶと言っても大袈裟ではない。

　つけ麺に使用されるのは、ハイクラスの製麺所として知られる「麺屋棣鄂（めんやていがく）」による小麦の風味豊かな特製麺で、相互的にバディとして引き立てあったつけ汁のバランスも絶妙な仕上がりである。

　
　この限定つけ麺は、1月末日まで提供され、紹介者がいなくとも事前に席を予約することによって食べることができる。つけ麺好きには、ぜひこのタイミングで食していただきたい。なお、すべてのつけ麺は事前予約が必要となるので注意したい。

　1月16日には、数量限定で、信州ラーメンのカリスマ塚田兼司氏、福岡ラーメンのカリスマ高田直樹とのコラボも予定されているので、フェイスブックによる店の告知を要チェック。

■霞町三○一ノ一
東京都港区西麻布2-12-5 MISTY西麻布 3F
●営業時間：16:00～22:00（LO21:30）
●定休日：日
※ 限定ラーメン提供日：1/8～1/31

【玉 GYOKU】（港区芝浦）
TOKYO X チャーシューメン：1100円

　おせち料理に飽きてきた頃、必然的に食べたくなるのは、ジューシーかつ濃い味覚の肉料理ではないだろうか。そんなときにオススメしたいのが、日本のラーメン業界を牽引する「玉」による、幻の豚 -TOKYO X-を使用した特選チャーシューメン。

　甘みのある脂身、旨味のある赤身、肉汁あふれる焼豚を秘伝のタレでじっくり煮込んで完成する焼豚が、丼いっぱいに乗せられた珠玉の醤油ラーメン。旨味150％の秘伝のタレに満ちあふれた上質な肉質の焼豚を贅沢に頬ばりながら、一気に麺をからめて瞬時にすすり尽くす！　という至福の時。

　この至福感を想像するだけでも、口の中が水分であふれる。焼豚の旨味、ビターな醤油の風味、麺の小麦との絶妙なバランスが、咀嚼するごとにやってくる満足の連鎖は食べた者にしかわからない。このスペシャルなチャーシューメンを食べることができるのは「玉」田町店のみ。

■玉 田町店
東京都港区芝浦3-1-1 msb Tamachi 田町ステーションタワーN 1F
●営業時間：11:00～23:00（LO22:30）
●定休日：無休
※限定ラーメン提供日：通常メニュー（田町店限定）

【山形屋】（足立区竹ノ塚）
山形屋×陽はまたのぼる コラボ麺NIBOSHIのMIRAI 2021：1300円

　2019年のオープンから間もなく大人気店となった竹ノ塚の煮干しラーメン店「山形屋」。さらに、同じく煮干しラーメンとして不動の人気を誇る「陽はまたのぼる」が、元日限定でコラボラーメンのイベントをおこなう。

　燕三条系ラーメンのような、淡い背脂を浮かべた淡麗煮干しラーメンに加え、山形辛味噌をなじませた濃厚煮干しのつけ汁も素晴らしい。淡麗のまま食べてもよし、つけ汁につけて濃厚に食べるもよし、という煮干し好きにはたまらないハイブリッドなセットだ。

　今回、提供する限定数100杯に対して、15kgの煮干しを使用した、ニボニボ感満載の贅沢な濃厚つけ汁。そのつけ汁には、店主である池田重美氏の出身地・山形の名物のひとつでもある辛味噌がほどよくなじんでいる。煮干の味だけに支配されないよう、バランスを整えるため、濃厚に抽出された極上の動物性素材も相当な量で使われる。煮干しラーメン好きは、絶対にはずしてはならない機会となるだろう。

■煮干し中華そば
山形屋東京都足立区竹の塚3-5-1
●営業時間：11:00～14:30（売切れまで）
●定休日：月曜日
※限定ラーメン提供日：1/1（元旦のみ）限定100食

【ひるがお】（中央区日本橋人形町）
チゲ味噌ラーメン：930円

　正月料理の和の味覚にマンネリした頃、ピリッと刺激が欲しくなったあなたにオススメしたいラーメンがこちら。ラーメン業界のミスターと呼ばれる、前島司氏が手がける名店「ひるがお」の年始限定による韓国系旨辛ラーメン。

　まず、その真っ赤なビジュアルに食欲をそそられる。スタッフのイさんが、韓国料理店で学んだ本格的なチゲ味噌スープを日本人の味覚に合うよう試行錯誤したもので、ベースとなるスープも「ひるがお」の極上スープなのだから美味しいに違いない。

　味噌のコク深さとピリ辛のチゲが抜群の相性で、しっかりと焼き目のついた炙りチャーシューに加え、白菜、玉ねぎ、舞茸、しめじといった歯応えのアクセントも心地よい。コチュジャンと3種の唐辛子を使い分けた辛味は、ツンとした直線的な辛味ではなく、深みが感じられ、体が芯から温まる感覚。

　これはやみつきになること間違いなし！　名店ラーメンが作る韓国系ラーメンを食べられるのは今だけ。辛いもの好きには必食だ。

■ひるがお 人形町店
東京都中央区日本橋人形町3-6-7 共同ビル 1F
●営業時間：11:00～22:00（売り切れまで）
●定休日：日
※限定ラーメン提供日：1/4～2月末日まで　1日限定10食

■麺テロリストまろ
　年間1800杯以上のラーメンに加え、S級からB級まで年間2500食以上の外食を続ける40代美容業経営者。タレントへのボディメイク（スタイル維持）も担当するトレーナー兼男性エステティシャンで、太らない体作りを研究するため、あえて爆食トレーニングを繰り返す。食べログ年間投稿数第1位。業界最高権威であるTRYラーメン大賞審査員も務める