ドコモと同じ大手キャリアのauも、ポイント面で躍進をみせている。
「2020年5月にauWALLETポイントをPontaポイントに統合しました。それ以降、auがポイントを大量に出しています。たとえば、いまローソンではauPayで支払うと3%分の還元キャンペーンをやっているので断然使うべきです。
Pontaポイントは『じゃらん』や『ホットペッパービューティー』などのリクルート系のサービスでも、2%分貯まります。ただauは、サービス内容の変更が多いので注意が必要です」
一方、税金の納付が大きいのがLINEポイントだ。
「バーコードのある請求書はLINE Payが使えるので、東京都・神奈川県・大阪市などの自動車税といった税金、電気料金などが支払えます。これにもポイントはつきますが、ポイントの還元率を高めるならVisa LINE Payクレジットカードを利用すること。2021年4月30日まで3%還元キャンペーンをおこなっています。
LINEには、ポイント獲得量に応じてランクが決まる『マイランク』があって、プラチナに到達するとチャージ&ペイ利用時に税金でも3%還元になります。プラチナランクを維持するには6カ月ごとに5000ポイントが必要です。
Visa LINE Payカードの還元率が3%のうちにポイントを貯めて、プラチナにランクアップ。そこからは、税金など高額なものを支払ってランクを維持するのが、お得な貯め方です」
Tカードはここ数年、離脱企業が増えている。
「ドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリアが、ポイント市場に参入してきたのが大きいです。ドコモはdポイント、auはPontaポイント、ソフトバンクがTポイントとPayPayですが、ソフトバンクはPayPay推し。一時期は隆盛でしたが、今Tポイントは、非常に貯めにくい状況になっています」
そんななか、菊地さんが「男性にもおすすめ」というのが、エポスポイントだ。
「エポスカードはマルイのクレジットカードのイメージですが、私はマルイ以外で利用しています。エポスカードは年間50万円利用すると、ゴールドカードのインビテーションがあります。
年会費無料で空港ラウンジも利用できるので、クレカとしても優秀ですが、年間50万円利用すると2500ポイント、100万円利用すると1万ポイントがもらえます。一度ゴールドカードになれば、翌年は利用金額が50万円未満でも、ずっと維持できます。
さらにお得なのは、クレジットカードを使ったtsumiki証券での『つみたて投資』です。たとえば、月に5万円積立投資をしたとすると年間60万円利用したことになり、ボーナスポイントも貯まります」
では、ポイント自体の貯めやすさで比較すると?
「ポイントをいちばん貯めやすいのは楽天ですが、期間限定ポイントが投資にまわせないので、ポイント投資で考えるとdポイントに軍配が上がります。ただ、楽天は先に紹介したtsumiki証券の『つみたて投資』と同じサービスを、楽天証券と楽天カードでおこなっています。
クレジットカードを使った積立投資は、投資信託や株式を購入したぶんのポイントも貯まり、そのポイントを投資に使うこともできます。『クレジットカード積み立て』とポイント投資の組み合わせは “最強” といっていいと思います。
私は、楽天証券でクレジットカードを使って積立投資を毎月5万円していますが、約2年半の積み立てで136万円の投資額が30万円ほどアップしています。この『クレジットカード積み立て』は、各社が追随しています。これからは、ポイントは資産と考えるべきです」
たかがポイント、されどポイント。ポイントが思わぬ資産を作ってくれるかもしれない。
(週刊FLASH 2021年1月19日・26日合併号)