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値上げ前に買っておけ「余裕買い」カレンダー…日清カップ麺23円↑ ボンカレー11円↑に対抗!

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2022.02.21 06:00 最終更新日:2022.02.22 13:00

値上げ前に買っておけ「余裕買い」カレンダー…日清カップ麺23円↑ ボンカレー11円↑に対抗!

黒田日銀総裁

 

「日本の場合、消費者物価が大きく上昇する可能性は極めて低い。金融緩和の縮小や引き締めはあり得ない」

 

 黒田東彦(はるひこ)日本銀行総裁(77)は、「毎日新聞」のインタビューにこう答えたという。あまりにも国民の “実情” が見えていない発言ではないか。もう、すでに物価は “家計直撃レベル” で上がっているのだからーー。

 

 

 1月27日に「やおきん」が4月1日から「うまい棒」の税抜き価格を、発売43年で初めて10円から12円に値上げすると発表した。国民的駄菓子の値上げは悲しいが、その陰で2月に入った時点で続々と “生活必需品” も値上げ中だ。

 

 例を挙げると「日清製粉ウェルナ」が2月1日からパスタやパスタソース製品を約3〜9%値上げ。「日本ハム」もハム・ソーセージ、冷凍食品などを5〜12%値上げした。こうした値上げに1社が踏み切れば、雪崩(なだれ)式に他社も値上げに踏み切る。今年の春は「値上げラッシュ」の様相なのだ。

 

「水は低いほうに流れますが、お金は金利の高いほうに流れます。黒田総裁は低金利をそのまま維持すると明言していますが、それによってドル、ユーロにお金が流れて円安になる。つまりは輸入品が高くなるということです」

 

 こう話すのは、経済ジャーナリストの荻原博子氏だ。ウクライナ情勢の緊迫、そして中国の食糧確保政策もあり、荻原氏は2022年中は値上げが続くと予測する。

 

「一方で、4月から年金支給額が0.4%下がるんです。引き下げは2年連続です。年金が下がるということは、基準になる現役世代の3年間の平均給与も下がっているということです。そうした状況で、物価だけ上昇するのはダブルパンチですよね」

 

 そんななか生活を防衛するために、計画的に食糧を維持する「余裕買い」もおすすめだと話してくれた。本誌は、値上がりする商品を時系列でまとめた「余裕買いカレンダー」を作成。生活に密接した商品を厳選しているので、参考にしてほしい。

 

「値上がり前に余裕をもって買っておくのはひとつの手です。ただ、注意すべきは賞味期限ですね。忘れて賞味期限切れにならないように、期限順に整理して消費しておくなど工夫をする必要もあります」

 

 ちなみにカップ麺は半年、袋麺は8カ月、レトルト・缶詰食品が1年〜2年というのが多くみられる賞味期限だ。これらと自分の消費量を勘案して、購入することが大事だ。

 

「じつは唯一、値段が下がっているのがコメです。外食での消費量が減り、コメが余っている状態です。茶碗1杯のご飯が20円〜25円なのに対し、いま6枚切り食パンを2枚食べると50円〜60円になる。積極的におコメを食べるだけでも防衛策になりますね」

 

 実るほど頭の下がる「コメ価格」。農家も自分の生活も救うべし。

 

( 週刊FLASH 2022年3月1日号 )

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