『鉄腕アトム』コミックス全巻が発売当時の形で保存…“総額66万円” のお宝だった！「現存するものは少ない」

 

　コレクションのポリシーは「昭和平等」。お菓子の袋から、レアなレコード、高価な切手まで、あの時代を彩ったものなら、なんでも平等に集めてきたコレクター社長が、10万点を超える所蔵品から誌上公開ーー。

 

　昭和世代の大人たちに送る連載として掲載していた「タイムマシン　昭和郷愁館」が約1年ぶりにリターン！　今回は、あの「漫画の神様」が降臨。『鉄腕アトム』カッパ・コミクス版全巻は、総額66万円にのぼる。

 

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写写丸（以下、写）　ご無沙汰しています。多くの読者から「あの企画を再開してほしい」という要望があり、再登板をお願いしました。

 

大崎　それは嬉しい。私のほうも、まだまだ紹介したいものがたくさんあるんですよ。

 

写　今日用意してくださったのは、懐かしの漫画本だと聞いていますが……。

 

大崎　はい。『鉄腕アトム』のコミックス、全32巻と付録2冊です。『アトム』が最初に掲載されたのは光文社の雑誌だというのはご存じですか。

 

写　もちろんです。月刊漫画誌「少年」ですよね。

 

大崎　そのとおり。そして『アトム』の単行本は、1956年から1960年にかけて光文社から出た全8巻の『長編冒険漫画 鉄腕アトム』が最初です。そして次に出たのが、この光文社カッパ・コミクス版です。不思議なことに、一部の巻には表紙に巻数が振られていません。『アトム』はこの後、いくつかの会社から単行本が出ていますが、このシリーズこそがオリジナルと言っていい。

 

写　60年近くも前の本ですが……でもネットオークションにはそこそこ出てきますね。

 

大崎　はい。そして「昭和の平等コレクター」にとって大事なのは、この「帯」なんです。

 

写　この、シールになっている帯ですか。

 

大崎　はい。発売当時の形でコレクションするというのが、私のポリシーですからね。このシールは子供向けの付録ですから、みんな貼ってしまう。現存するものは少ないんです。

 

写　重複している巻もありますね。

 

大崎　いい状態のものがあれば、買い足していますからね。完璧なコレクションを求める私のお宝探しの旅はまだまだ続きますよ！

 

おおさききよし
1961年生まれ　株式会社ブティックオーサキ代表取締役社長。『大崎潔の昭和アイドルストーリー』（NACK5）など多数のラジオパーソナリティを務める

 

( 週刊FLASH 2022年4月19日号 )