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創業115年のそば店がうどん店に転身…店主が「苦渋の決断」を下した理由は「家族がそばアレルギーに」

ライフ・マネー 投稿日:2022.05.08 06:00FLASH編集部

創業115年のそば店がうどん店に転身…店主が「苦渋の決断」を下した理由は「家族がそばアレルギーに」

うどん店に変わる小進庵

 

「当店は5月20日(金)よりそば専門店からうどん専門店へ生まれ変わります」

 

 こんな貼り紙が、ツイッター上で話題になっている。貼り紙をつくったのは、東京・清澄白河で創業115年、4代続くそば処「小進庵」で店主を務める、大森貴行さん。注目されているのは、張り紙に続いて書かれた「家族が蕎麦アレルギーになりました」という文言だ。

 

 

 そば店の家族がそばアレルギーになるという、悲しい事態。同情の声が集まると同時に、仕事より家族を選んだ決断に、応援の声が続出している。店主の大森さんに、苦渋の決断の理由を聞いた。

 

 家族のそばアレルギーがわかったのは、2018年ごろのことだった。

 

「当時5歳の息子に、アレルギーがないか確かめるためにそば玉を持たせてみたところ、腕に一気にぶつぶつが出てきたんです。血液検査をすると、やはりそばアレルギーの反応が出ました。その後、3歳下の娘も調べると、同じくアレルギーであることがわかりました。

 

 子供たちのアレルギーがわかったときは、かなり動揺しました。危ないというのはもちろん、自分が毎朝、早くから一生懸命打っているそばを、子供たちに食べさせられないというのが、いちばんショックが大きかったです」

 

 その後、そばアレルギーについていろいろと調べ始めた大森さん。アレルギーの体験談を読み漁り、ごくまれに、大人になってからアレルギーを克服する場合があることも知った。しかし、どうしても不安を拭いきれなかったという。

 

「自分の幼いころから、そばは身近にありましたし、とても好きな仕事です。それでも、子供のアレルギー発症についてハラハラドキドキしながらそば店を続けるのもどうなのかな……と思うようになりました。

 

 最初は、子供たちが中学生になったらもう一度検査して、やっぱりアレルギーならうどん店にしようと、長期スパンで考えていたんです。

 

 でも、2020年にコロナ禍が起きて、ウイルスで苦しむ人たちのことをニュースで知れば知るほど、健康を守ることがどれだけ大変なことなのか、身にしみました。

 

 それからは『家族の健康がいちばん』という思いが加速して、時期を早めてうどん店に転身することを決めたんです」

 

 もともと店ではうどんも出していたが、うどんメインの店にするにあたり、数カ月間、香川県公認のうどん学校へ通った。粉、だし、醤油、天ぷらなど、すべてを一から勉強し直したという。

 

 大森さんいわく、そば粉はすぐに水を吸うため「短時間できれいに作る」ことがコツだが、うどん粉は逆に水を吸わないため「手間暇かけてじっくり作る」ことが重要になってくる。同じ麺でも、作り方はずいぶん違うようだ。

 

「小さいころから、親父や祖父がそばを打ってだしを取る背中を見て育ってきました。それを『俺が変えちゃうんだ』という思いもあります。

 

 それでも、10年後を考えると、うどん店をやっていてよかった、と思う自分の姿が想像つくんです。だから、自分はうどん店を選びます。それが幸せ。

 

 それに、これまでは4代目という宿命を感じて店をやっていたんですが、いまは自分ですべてを決めて、ゼロから作り上げている感覚があって楽しいんです。すっごく大変ですけどね(笑)。

 

 自分のそばを食べさせてあげられなかった家族や、応援の言葉をかけてくださったお客さまに、最高のうどんをお出ししたいと思っています」

 

 5月20日から、うどんのみを提供する店に生まれ変わる「小進庵」。「最近は、1日2食はうどんを食べて研究しています」と話す大森さんの声は力強く、前を向いていた。

 

( SmartFLASH )

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