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166年ぶり “もっとも見やすい木星” に目撃者も驚愕「明るすぎてUFOみたい!」
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2022.10.16 12:15 最終更新日:2022.10.16 12:17
「10月2日の未明2時ごろでした。寝つけなかったのでベランダに出たところ、やけに明るい星を見つけました。品川方面、羽田空港の上空あたりです。まるで車のヘッドライトが遠くに見える感じ。あまりに明るいので誰かを呼ぼうかと思ったぐらいです。夜中だし変に思われるのも嫌だなと思って、結局、声は出しませんでしたが。
双眼鏡で見ると、楕円形に見える。しかも縦回転しているようにも見えました。ふだんは夜空を見上げたりしないのですが、あまりの明るさにびっくりしてすぐにスマホで動画を撮りました。
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極力固定して撮影しましたが、動画だと左右に揺れて、まるでUFOのようです。まさかそれが木星だとは思いもしませんでした。なんだか怖い気分になりました」
東京在住の60代男性は、あまりに明るい木星の出現に驚愕した。関西在住の男性も、夜中に明るく光る木星に驚いて「異常に明るい星だけど、あれはUFOでしょうか」と話した。
こうした目撃情報が続いているという。たま出版社長でUFO研究家としても知られる韮澤潤一郎氏は、こう話す。
「私も深夜に見て、その明るさに驚きました。現在、木星が最接近していて、これまで木星を見たことがない人でもすぐにわかるくらいの明るさです。双眼鏡で見るとはっきり縞模様も確認できるほど。UFOと間違える人がいてもおかしくないでしょう」
NASAによると、木星の最接近は59年ぶりという。もっとも接近したのは9月26日だった。しかも、翌27日には、木星の位置が地球を中心に太陽の真反対に位置する「衝(しょう)」に到達した。最接近と衝が重なるのは、じつに166年ぶりだ。
「これはつまり、もっとも大きい木星を、太陽の光に邪魔されることなく最高の条件で観察できるのが今ということです。この時期、木星は夜中にずっと出ているので、10月中は見ることができます」(韮澤氏)
木星最接近で、地球に影響が及ぶことはないという。双眼鏡を使えば木星の衛星も見えるというから、しばし眺めてみるのもおすすめだ。
( SmartFLASH )