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内臓の状態悪化は肌に出るーーその「首の黒ずみ」は胃がんかも!「この皮膚変化がヤバい症状」8

ライフ・マネー 投稿日:2022.10.23 06:00FLASH編集部

内臓の状態悪化は肌に出るーーその「首の黒ずみ」は胃がんかも!「この皮膚変化がヤバい症状」8

首の黒ずみ

 

 医学の世界において「皮膚は内臓の鏡」といわれることをご存じだろうか。東邦大学医学部皮膚科学の石河晃教授が語る。

 

「皮膚に内臓の変化のサインが出る現象を医学用語で『デルマドローム』といいます。これまで医師たちが多くの症例を調べ、成人病などから悪性腫瘍まで、さまざまな病気の発見に活かされています」

 

 そこで本誌は、専門医3人を取材。代表的な8つのデルマドロームを集めた。鏡でチェックして、写真と似たような症状がある場合は、すぐに病院で診察を受けよう。

 

 

 8つの症状のなかで、竹内内科小児科医院院長の五藤良将医師が診察した経験のなかで多いのは、まぶたにできる黄色い粒状の膨らみだ。

 

「これを眼瞼(がんけん)黄色腫といいます。血液検査を受けた際に、高コレステロール血症と診断された患者さんによく見られます。こうした患者さんの頸動脈を詳しく検査すると、動脈硬化の危険性が高まっている場合が多いです」

 

 千里中央花ふさ皮ふ科院長の花房崇明医師は、記憶に残るデルマドロームとして「紅皮症」を挙げる。

 

「中年男性の患者さんで、皮膚が全身真っ赤になってしまう『紅皮症』のため受診されました。ほかの皮膚科で受診しても、改善しなかったそうです。もともとアトピーなどはなかったため、CTやMRI、皮膚生検や血液検査などで細かく調べたところ、血液のがんの一種である、リンパ腫だとわかりました」

 

 肌の調子に気を配るのが、早期発見のコツだ。

 

「日常的に肌を保湿することが大切です。また、毎日ご自身の肌をケアし、状態を知っておくことで、デルマドロームにいち早く気づくことができると思います」(石河氏)

 

 病は肌から。鏡をチェックすべし!

 

【皮膚変化がヤバい!症状(8)】「皮膚は内臓を映し出す鏡」同じ症状があれば、病院へ!

 

(1)<首や脇の下の黒ずみ>→胃がん
「首や脇の下、足の付け根の皮膚が黒くなる症状を黒色表皮腫といいます。角質が増殖し、ザラザラとした黒褐色が特徴で、専門医がこの症状を見るとすぐに胃がんを疑います。ゴルフに行った際、入浴中に『首と脇の下だけが黒い』と、友人から指摘され、受診した患者さんがいます。内視鏡検査をしたところ、進行性の胃がんでした。患者さんに自覚症状はなく、ショックを受けておられました。残念ながら、数年後に亡くなられました」(石河氏)

 

(2)<手のひらのしこりや窪み>→糖尿病
「皮膚が盛り上がったり窪んだりしているという、いわゆるひきつれができていて、その影響で指や手のひらを動かしにくくなっている場合、デュピュイトラン拘縮という病気の可能性があります。デュピュイトラン拘縮は、糖尿病を患っている方に多く見られる症状です。糖尿病はほかにも皮膚に症状が出ることがあり、それをきっかけに血液検査をすることで、糖尿病だとはっきりする場合も珍しくありません」(石河氏)。加齢によるしわと勘違いしないように注意

 

(3)<全身の皮膚が赤い>→リンパ腫
 肌の赤みを、ただのあせもや肌荒れだと侮るなかれ。「写真(画像ページ参照)のような状態を紅皮症といいます。皮膚の赤みが体表面積の90%以上に広がり、角質がはげ落ちる症状を伴うこともあります。紅皮症は、さまざまな原因で出現することがあり、いわゆるがんが原因となるケースもあります。紅皮症がたんなる湿疹と診断されてしまうと、隠れた疾患の発見が遅れることになります。湿疹が長引いたり、通常の治療で治らないなど、普通の皮膚炎とは違うなと思ったら、ぜひ皮膚科専門医を受診してほしいと思います」(花房氏)

 

(4)<まぶたに黄色い粒状の膨らみ>→高コレステロール血症
「まぶたにできる黄色い粒状の膨らみを、眼瞼黄色腫といいます。これは脂質を取り込んだ細胞が真皮内ににじみ出たものです。眼瞼黄色腫自体には痛みやかゆみがなく、放置しても問題はありません。ただ、見た目の問題で形成外科で切除する患者さんもいます。とはいえ、眼瞼黄色腫が現われた場合は、高コレステロール血症の可能性があるので、きちんと診断を受けて、適切な治療を受けることが大切です。多くの場合は、コレステロール値を下げる薬を飲んで治療することになります」(五藤氏)。高コレステロール血症は、高血圧や糖尿病などと並ぶ “サイレント・キラー” 。動脈硬化を進行させ、将来的に心筋梗塞や狭心症を引き起こす可能性が高く、注意が必要だ

 

(5)<手足の赤くて痛いしこり>→心内膜炎
「手足に痛みがあるしこりがあり、内出血しているような赤い斑点が出ている場合、Osler結節が疑われます。このOsler結節は、心内膜炎患者に見られる特徴的な症状です。写真(画像ページ参照)の患者さんは、Osler結節によって感染性心内膜炎が発見されました」(石河氏)。感染性心内膜炎は、心臓の中にある弁などが細菌に感染する病気。治療しなければほとんどの場合、死に至るという非常に恐ろしいものだ

 

(6)<手のひらの赤み>→肝臓疾患
 写真(画像ページ参照)のように、手のひらに不自然に赤みがかったところがあると、手掌紅斑が疑われる。「肝臓の機能が低下することで現われる症状のひとつが手掌紅斑です。肝臓疾患では性ホルモンの影響で血管拡張が起こりやすくなり、手のひらが赤くなる手掌紅斑が現われます。さらに毛細血管が拡張して、脚を広げたクモのように赤みが広がる、クモ状血管腫が出る場合もあります。クモ状血管腫は、顔や胸など上半身の皮膚に見られます」(石河氏)

 

(7)<へそに赤い結節>→胃がん
「写真(画像ページ参照)のような結節を、シスター・ジョセフの小結節といいます。おへそに赤く、硬いしこりができた状態です。この小結節は、胃がんの皮膚転移で見られます。胃がんの自覚症状はないことが多いのですが、この小結節が現われた場合、胃がんは進んだ状態である場合がほとんどです。また、女性の場合は子宮内膜症などでも似たしこりが見られることがあります」(石河氏)

 

(8)<爪にできるほくろ>→皮膚がん
 爪の黒ずみにも要注意だ。「爪の一部が黒く変色した場合、爪甲色素線条という良性のものと、皮膚がんの一種である、メラノーマという悪性のものの疑いがあります。爪甲色素線条の場合、 爪に黒色の縦線が入っていますが、放置しても健康上は問題ありません。メラノーマの場合には、縦線がいびつに蛇行したり、爪が割れてきたり、黒い色素が広範囲に及ぶなどの変化があります」(花房氏)。爪の黒ずみがどちらのものか自己判断せず、病院へ

 

石河 晃 医師/東邦大学 医学部皮膚科教授

 

五藤良将 医師/竹内内科 小児科医院院長

 

花房崇明 医師/千里中央花ふさ 皮ふ科院長

 

取材/文・吉澤恵理(医療ジャーナリスト)

( 週刊FLASH 2022年11月1日号 )

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