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総額10万円! 70年代“BCL用ラジオ” ーー「スカイセンサー5500」「RF-888 クーガ」「クーガNo.7」
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2022.11.13 06:00 最終更新日:2022.11.13 06:00
コレクションのポリシーは「昭和平等」。お菓子の袋から、レアなレコード、高価な切手まで、あの時代を彩ったものなら、なんでも平等に集めてきたコレクター社長・大崎潔氏が、10万点を超える所蔵品から誌上公開!
写写丸(以下、写) これはラジオですよね?
大崎 そうです。1970年代「BCL」(Broad Cast Listening)が大ブームになったことがありました。おもに、海外の短波放送を聴いて楽しむ趣味です。
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写 短波は地球の裏側まで届くそうですからね。
大崎 海外の放送を受信して、報告書を送るともらえる「ベリカード」(受信確認証)を集めるわけです。これらは、BCL用に受信性能を高めた高性能マルチバンドラジオです。
写 ミリタリー風のデザインがマニア魂をくすぐりますね。
大崎 BCL大ブームで人気を二分していたのが、このソニーの「スカイセンサー」と、ナショナルの「クーガ」(右上)なんです。1972年発売の「スカイセンサー5500」(左上)は、シリーズ最初のモデル。1973年にライバル機の「クーガNo.7」(中央)が出て、同年に大型スピーカーの「RF-888クーガ」も発売されます。
写 インターネットのない時代、外国の文化にふれる数少ない方法ですよね。
大崎 これらは定価が2万円以下。安くはないけど、頑張れば買えたんです。当時の青少年たちにとって、憧れの存在でした。
おおさききよし
1961年生まれ 株式会社ブティックオーサキ代表取締役社長。『大崎潔の昭和アイドルストーリー』(NACK5)など多数のラジオパーソナリティを務める
写真・梅基展央