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樺沢紫苑の『読む!エナジードリンク』マウス、耳栓、眼鏡拭き、目薬……樺沢の「七つ道具」を大公開!
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.02.27 06:00 最終更新日:2023.02.27 06:00
■(4)ビジネス書を1冊
私は外出するときに、カバンの中にビジネス書を1冊忍ばせます。これを電車で往復する1時間の間に読み終えるのです。電車の移動時間だけで、月に10冊以上の読書ができます。
前述のように、私はマーカーで線を引いてアウトプットを前提に本を読みます。そうすることで、本の内容が何倍も記憶に残りやすくなるのです。
■(5)耳栓
最近の私のお気に入りグッズが耳栓。カフェやシェアスペースなどでパソコン仕事をする際の必需品です。
最近は、テレワークをする人が増えていますが、大声で電話をしたり、Zoom会議をしたりする人が隣にいたら最悪です。そんなときに耳栓が活躍します。高価なノイズキャンセリングヘッドホンやイヤホンも試しましたが、私は仕事中に音楽を聴かないのであまり効果的ではありません。その点、すぐに無音状態(高度の集中状態)に入れる耳栓は本当に便利です。
また、サウナ室にテレビがついている状態も、私にとっては最悪。サウナは瞑想、あるいは自分と向き合う時間と考えているので、そんなときも耳栓が大活躍します。
■(6)眼鏡拭き
使い捨ての眼鏡拭き、布製の眼鏡拭きも必携です。布製の眼鏡拭きは使い捨てを切らしたときの予備なので、使い捨てが基本になります。
眼鏡が汚れている状態は非常にカッコ悪い。なので、取材や打ち合わせで人に会う前、Zoom会議やYouTube撮影の前には、必ず眼鏡を拭きます。この行為は、最低限の身だしなみであると同時に、ある意味儀式のようなもの。YouTube撮影の数分前に眼鏡を拭くと、一気に集中力が高まり、「さあ、始めるぞ!」とモチベーションが上がるのです。
■(7)目薬
目薬は、私にとっては癒やしのグッズです。
午後になって目が疲れてきたら、目薬をさして1分ほど目をつむります。その間、無心になれるので、目を開いたあとは、目の疲れがとれるとともに、瞑想をしたときのように集中力がふたたび蘇ってくるのを感じます。
使っている目薬は、眼科で処方される「ミオピン」(調節機能改善点眼剤)です。点眼した直後に、調節機能が改善して、クッキリと見やすくなります。「目薬で瞬間的に視力がよくなる」とは、医者の私も最近まで知りませんでした。
映画館で映画を観る前にも目薬を一滴。それだけで、よりクッキリとした視界で映画を楽しむことができます。
上記の「七つ道具」以外では、歯ブラシ、歯間ブラシなどのデンタルケアグッズ、名刺などもカバンに入っています。
私は効率的かつ創造性豊かに仕事をすることを重視しています。新しいアイデアを次々と出すということでいうと、先ほど挙げた手帳やノートなどのように、デジタルよりもアナログに軍配が上がります。何キロもあるカバンを毎日持ち歩くのは効率的でないように見えますが、それは私にとって「動く仕事場」。あとは、机さえあればカフェでもホテルでも、いつもと同じ環境で仕事ができるのです。また、耳栓、眼鏡拭き、目薬のように、気分転換、癒やしのグッズというのも大切です。
かばさわ・しおん
樺沢心理学研究所代表。1965年、北海道札幌市生まれ。札幌医科大学医学部卒。YouTubeチャンネル「樺沢紫苑の樺チャンネル」やメルマガで、累計60万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝える、「日本一アウトプットする精神科医」として活動
イラスト・浜本ひろし