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回転寿司王国・石川で“7週間限定”ネタを! 47都道府県「ご当地回転寿司店」【甲信越・中部・北陸編】

ライフ・マネー 投稿日:2023.04.01 06:00FLASH編集部

回転寿司王国・石川で“7週間限定”ネタを! 47都道府県「ご当地回転寿司店」【甲信越・中部・北陸編】

「金沢まいもん寿司」(石川県金沢市ほか)で11月から7週間しか味わえない「香箱蟹軍艦」(1100円)

 

 大手チェーンが相次いで見舞われた“寿司テロ”。連日、テレビに出演し、業界を励まし続けてきたのが回転寿司評論家・米川伸生(のぶお)氏(56)だ。

 

 自動化された気楽な店もいいけれど、目の前で職人が地魚を握る、地域密着の店もまたよし。“地元民がこっそり通う”名店と、その時季にその土地に行かなければ食べることができない「ご当地回転寿司【甲信越・中部・北陸編】」を、全国5000軒以上の店を回った米川氏が紹介する!

 

 

 日本のど真ん中・中央高地は、もちろん海ナシ県。山梨・甲府市民のマグロ消費額は全国2位で、県の人口あたりの寿司店舗数はなんと全国一! だがそのせいか、回転寿司店の数はワースト。県内最大の3店舗を誇る「活鮮」(甲府市ほか)では「旬盛り」をいただこう。

 

 長野といえば、当地創業の「かっぱ寿司」の「サラダ軍艦」は外せない。全国にある同店でも、こと長野の店舗では、サラダ軍艦だけを数十貫テイクアウトする客が続出しているという。“長野発祥”がもたらすパワーなのか……。

 

 東海地方の“回転寿司民度”はかなり高いが、なかでも愛知は、鮮魚店や水産会社が経営する回転寿司店が日本一多い地域。そんな激戦区で、マニアの心をつかんで離さないのが「スーパー回転寿司 藤」(名古屋市)。一皿2000円、3000円の恐ろしい寿司が並ぶなか、この春にこそ食べたいのが「生とり貝」。殻から剥きたての味は格別。ここを知らずして回転寿司は語れない。

 

 静岡は深海魚の宝庫。戸田(へだ)にはさまざまな深海魚が水揚げされるが、なかでも珍しいのが高級深海魚の「やっぱた」(クロシビカマス)の軍艦。時価で取り扱う「伊豆太郎」(伊東市ほか)では、社長自ら毎日、市場に足を運び、魚を厳選。現在、唯一、回転レーンを持つ川奈店は改装のため休業中だ。

 

 雪深い飛騨高山がある岐阜には、業界最大級の水槽を保有する「魚鮮」(下呂市ほか)がある。こちらは水産会社の経営で、界隈随一の鮮度のよさを誇っている。ぴちぴち飛び跳ねる「踊りエビ」にも心動かされるが、郷土料理の「朴葉寿司」でしっぽりと。

 

 そして、回転寿司がもっともアツい地域が北陸地方だ。

 

 新潟からは「ことぶき寿司」(新潟市ほか)の豪華絢爛、金箔がのった南蛮エビの「佐渡金山盛り」を。南蛮エビとはアマエビのことで、ほとんどの回転寿司店が冷凍ものを使うなか、生のアマエビを提供するのが“新潟プライド”。

 

 筆者が、個人的にもっとも好きなのが富山。なんといっても、富山湾氷見沖の魅力がすさまじく、白エビ、氷見ブリ、ホタルイカなどの名産が豊富。「粋鮨」(高岡市ほか)では毎日、氷見漁港直送の鮮魚を10種類以上も入荷し、それらを盛り合わせた「氷見づくし盛り」は毎日でも食べたいくらい。

 

 北海道と並ぶ回転寿司王国が石川。観光客が、旅の日程に回転寿司店を組み込むほど人気が高く、なかでも「金沢まいもん寿司」(金沢市ほか)は首都圏にも店舗を展開し、その名は、いまや全国区。11月から7週間しか味わえない「香箱蟹軍艦」を求めて訪れるのが、冬の楽しみ。

 

 福井では、古(いにしえ)の鯖街道に想いを馳せつつ「くるくる寿司 ほがらか亭」(福井市)の「焼サバ棒寿司」で。いまや、空弁としても人気の商品で、手土産にもぴったり。

 

※価格は2023年3月28日現在、すべて税込み。今回、紹介する「ご当地寿司」には、数量や提供季節が限定される商品も一部、含まれます。

 

文・回転寿司評論家 米川伸生

 

1999年から評論家活動を始め、2007年『TVチャンピオン2「回転寿司通」選手権』(テレビ東京系)で優勝。メディア出演、セミナーや講演、メニュー開発など、幅広く回転寿司に携わる

( 週刊FLASH 2023年4月11日号 )

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