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「お賽銭に1円玉はやめて!」硬貨51枚入金すると手数料330円の世知がらさ「神様に届かない現実」と嘆く声も

ライフ・マネー 投稿日:2023.06.29 18:01FLASH編集部

「お賽銭に1円玉はやめて!」硬貨51枚入金すると手数料330円の世知がらさ「神様に届かない現実」と嘆く声も

 

お賽銭に1円玉はご遠慮下さい》

 

 そう記された、神社の賽銭箱に置かれた立て札の写真がTwitterにアップされ、話題となっている。立て札の文言は冒頭の言葉に続けて、

 

《1円玉は銀行入金で1円以上の手数料が必要になり、お賽銭が無意味になります》

 

 と書かれている。近年、ゆうちょ銀行を含む金融機関全般で硬貨の取り扱い手数料が発生することを受け、神社側のやむをえない事情というわけだ。

 

 

 このことが「J-CASTニュース」で報じられると、ネット上では

 

《神様のために賽銭してるのであって、神主のためではないから銀行手数料云々言われても知らんがなとしか言いようがない》

 

《定義はできんけど神様ってみんなの中に居るもんだと思う。何円だろうと賽銭箱に入れて手を叩いてお辞儀すればそれだけで救われる人がいるし、自分が背負ってるものが軽くなるなら神様のおかげと言えると思う》

 

 と疑問を呈する声もあがったが、

 

《神主の生活を守らないと神社が成り立たないんだよな。神社に依って会計の仕組みは色々だろうけど、坊主丸儲けみたいに思うのは如何なものかと思うわ》

 

《神社の維持管理にお金は必要だし、神主さんも霞食って生きてるわけじゃない。ほいで、神社に一円玉が山ほど溜まったら、それをどうにかするのに手数料で赤字になっちまうぞ、という話でな…》

 

 など、神社側を擁護する声も多数あがった。さらに、《お賽銭って、、、神様に届かない現実》と世知がらい世の中を嘆く声も。

 

 2022年の初頭にも「恐縮ですが『お賽銭』のお願い」という、ある神社の張り紙が話題になった。神社の張り紙の文章は以下のように続いていた。

 

《最近では、金融機関にて入金の際に硬貨は額面に限らず一枚ごとに手数料がかかる時代でございます。大変恐縮ですが、一円玉・五円玉は、神社の負担が額面以上になったり、十円玉も負担が大きくなります。

 

(例)
1円硬貨51枚=51円 手数料330円
5円硬貨51枚=255円 手数料330円
10円硬貨51枚=510円 手数料330円など

 

 もう一枚、違う額面の硬貨や紙幣をお入れいただくことで、お賽銭による神社の負担を減らし、大神様の護持にご協力をお願い申し上げます》

 

 2019年末ごろから、全国の銀行では大量の硬貨を窓口へ持ち込む場合、取り扱いの手数料がかかるようになった。それを受けて、硬貨を減らすべく初穂料などを紙幣で支払うことを要求し、積極的にお釣りを渡そうとする神社も現われた。

 

 そして2022年1月17日から、ついにゆうちょ銀行でも硬貨の取り扱い手数料が導入され、窓口だけでなくATMでも1枚から手数料がかかるようになった。

 

 硬貨をATMで預け入れする場合、

 

・1~25枚:110円
・26~50枚:220円
・51~100枚:330円

 

 となる。窓口で預け入れる場合、

 

・1~50枚:無料
・51~100枚:550円
・101~500枚:825円
・501~1000枚:1100円(以降、500枚ごとに550円加算)

 

 となっている。ゆうちょ銀行が取引先であれば、お賽銭の小銭「51枚」で330円徴収されるわけだ。「お賽銭が無意味になる」という言い方はともかく、神社側の言いぶんも理解できるところだ。

 

 キャッシュレス化が進む昨今、電子マネーしか利用できない自動販売機で、その寺専用のコインを販売し、それをお賽銭として投げてもらう神社も出てきているが、こうしたケースはまだわずか。

 

 神社でのお賽銭には、懐にある小銭を投げる人が圧倒的多数なだけに、今後は、お賽銭を投げる側の良識が問われるのかもしれない。

( SmartFLASH )

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