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通販サイトの予約分は即完売! 酸っぱくて甘い新フルーツ「レモンメロン」開発経緯を担当者に聞いた

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.06.30 15:50 最終更新日:2023.06.30 15:50

通販サイトの予約分は即完売! 酸っぱくて甘い新フルーツ「レモンメロン」開発経緯を担当者に聞いた

試作品の出荷の様子

 

 日本産のブランド果物にニューカマーが誕生した。その名も「レモンメロン」。

 

 北海道放送によれば、レモンメロンは、北海道富良野市の5軒の農家で、今年から限定生産がスタート。見た目はメロンだが、メロンの特徴ともいえる「網目の模様」がなく、果肉の色は真っ白。メロンの甘さに、レモンの爽やかな酸味が感じられるという。

 

 国内の大手園芸メーカー「サントリーフラワーズ」が、海外の品種を5年かけて改良したレモンメロン。このたびの販売にいたるまでの経緯をメーカーの担当者に聞いた。

 

 

「メロン類は、インド原産、北アフリカ原産と、いくつかの原産エリアが存在する、やや乾燥地を好むウリ科の野菜です。原産地から、ヨーロッパや中近東、アジアに伝わり、その土地土地でさまざまな方向性の品種が育成されています。

 

 特に中東近辺では、ユニークな品種が現地の食文化とともに存在し、幅広い多様性を有しているんです。

 

 今回、我々はいくつかのリサーチにより、まるで、リンゴのような酸味やパイナップルのような酸味のあるメロン品種が存在していることを知り、海外パートナーとの契約に基いて、日本国内へ独占的に品種を導入しました。

 

 日本の気候に適した系統を最終的に数年かけて選抜することで、今回の商品化に至りました」(サントリーフラワーズ・阿部寛さん)

 

 メロンといえば「甘いフルーツ」という認識だが、その概念を覆す果物となった。

 

「『甘いフルーツ』という概念が常識のメロンに対し、“真逆” の酸味を有した品種が存在するというのが、今回の商品化アイデアのポイントです。

 

 とはいえ、生産地の土壌気候、生産者の技術がともなわなければ、求める味わいには至らない難しさがありました。今回、数年の試験栽培を経て、北海道富良野の生産者と出会ったことで、我々が想定した美味しさが実現できました。

 

 酸味があることで甘さが引き立ち、食べ飽きない美味しさとなり、きわめてユニークな食体験をお届けできるものと確信しています」(阿部さん)

 

 レモンメロンは、2023年度に4000個の出荷を目指しており、6月27日から札幌市のスーパーなどで販売が始まっている。全国から発注できる大手百貨店の通販サイトにも卸していたが、予約分を大幅に上回るオーダーが殺到。案内からわずか5日で、用意した数はすべて完売した。

 

「今期はまだ小規模な生産段階のため、数量に限りがあります。在庫も少ないため、販売も『期間限定』とさせていただいております。ご期待いただいたお客さまには大変申し訳なく存じますが、来期以降、生産体制を整える計画でございます」(阿部さん)

 

 ぜひとも一度は食べてみたいものだが、今年はおそらく食べられそうにない。食べられた人は、かなりラッキーといえそうだ。

( SmartFLASH )

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