有名絵師「AI使用疑惑」で本人が「証拠動画」公開の事態　憶測からの批判に「魔女狩りやん」とSNS戦慄

 

　有名絵師がコミックマーケットで頒布した新刊のイラストに、「AI使用疑惑」がかけられる騒動が起き、SNSで物議を醸している。

 

　疑いをかけられたのは、『スレイヤーズ』の作画を担当している、あらいずみるい氏。8月12・13日に開催されたコミックマーケットで新刊を頒布したが、表紙のイラストが従来の『スレイヤーズ』と、大きく絵柄が変わっていた。そのためか、SNSではこんな声が続出していたのだ。

 

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《あらいずみるい、AI墜ちしただろう絵でAIだと目立つところに明記しない感じになってて心底残念。（1）昔の絵柄のままだと目立てない。目立ちたい。（2）流行の絵柄をリスペクトして学ぶこともしたくない。（3）だから盗用AIに手を出す。目立つために明記しない。これ結構エグい思考回路だと思うんすよね。》

 

《一時代を築いた作家ですらこれではもう日本は終わりだな　俺らの世代では伝説級の作品だったのに　権利意識も後進育成も意識が薄いからずっと漫画・アニメ業界の問題も解決出来なかったんだろうな》

 

　だが、反響を受け、あらいずみ氏は《同人誌の表紙　ちゃんと描いてるんよー　ラフからレイヤー分けわかりやすい動画上げるねー》と、ゼロから自身で描きあげたことを証明する動画を公開している。動画を見ると、ラフ画から細かく描き込まれていく様子がよくわかるようになっていた。

 

　また、絵柄が大きく変わった理由を《本のあとがきでも書いたように、今まで商業のお仕事ではなかなか出来なかったことや普段とは違うもの（塗り方など）に挑戦してみたいと思い、同人誌だからこそ楽しみながら追求しました》と説明。本を購入した人々に対し、《ご心痛をおかけしておりましたら本当にごめんなさい。》と謝罪している。

 

「AIイラストの取り扱いに関しては、著作権侵害の問題など、近年、議論が活発になっています。神経質になる人がいるのも仕方のないことかもしれません。しかし、今回は『AIを使用している』という憶測が事実かのように拡散され、あらぬ誤解が生まれてしまいました。相手に非があると判断したら、強烈に批判しだすという、SNSの悪い側面が出た印象です。現在、あらいずみ氏のイラストを批判していた人たちは、続々と投稿を削除し始めています」（ウェブライター）

 

　SNSでは、一連の騒動に戦慄する声が相次いでいる。

 

《俺もAIイラストは好きではないけど、ここまでせんといかんか？「こいつAI使ってる！AI堕ちだ！叩け！」みたいなのは、魔女狩りやん。》

 

《あらいずみるい先生にAI使ったとかいう難癖つけた連中、節穴of節穴なんだけど大丈夫そ？？　レジェンドだから反論出来たけど、その節穴の目で疑わしきを罰していく手法で良いと思ってるんだろうか　魔女狩りとどう違うんだよ流石に猛省しろ》

 

《あらゆる意味で、こんなこと二度とあって欲しくないですわ。ツイ消しが広がっているようですが、ひどい投稿については記録を残しているそうです。》

 

　作家にとっては、とんだ濡れ衣を着せられてしまったようだ。

( SmartFLASH )