総額70万円！“オカルト系児童書”と呼ばれた『ドラゴンブックス』全巻

『ドラゴンブックス』全巻

　コレクションのポリシーは「昭和平等」。お菓子の袋から、レアなレコード、高価な切手まで、あの時代を彩ったものなら、なんでも平等に集めてきたコレクター社長・大崎潔氏が、10万点を超える所蔵品から誌上公開!

大崎　お久しぶりです。 “昭和平等コレクター” の大崎です。今回も多彩なグッズを用意していますので、お楽しみに。

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写写丸（以下、写）　早速ですが、これは？

大崎　「オカルト系児童書」と呼ばれる『ドラゴンブックス』です。1974年から1975年にかけて講談社から刊行された全11巻。近年出た復刻版2冊も含め、すべて揃っています。

写　壮観ですね！ 『世界海賊百科』が2冊ありますが……。

大崎　よりきれいな1冊を発見できると、つい買ってしまうんです（笑）。当時は、1973年に出た五島勉氏の『ノストラダムスの大予言』が大ヒットし、日本中がオカルトブームとなりました。そのなかで、こういった本が出たわけです。ほかにも『ジュニアチャンピオンコース』『ジャガーバックス』などがありますが『ドラゴン～』は完全にオカルト方向に振り切っています。

写　『飢餓食入門』や『生き残り術入門』の内容はすごいですね。 “ネズミ焼き” の作り方が図解されてます。

大崎　全11巻のなかでもその2冊が特にレアで、すべて集めるのに苦労しました。1970年代の世相を象徴する存在のひとつですね。

おおさききよし
1961年生まれ　株式会社ブティックオーサキ代表取締役社長。『大崎潔のアイドルストーリー』（NACK5）など多数のラジオパーソナリティを務める

写真・梅基展央

( 週刊FLASH 2023年11月7日号 )