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「精子の減少と携帯電話に関係性」CNN報道を医師が解説「技術の進歩で影響は少なくなっている」
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.11.03 20:10 最終更新日:2023.11.03 20:10
1日にスマートフォンを20回以上使うという男性は、精子の数が減少するリスクが高いーー。
そんな最新研究結果が不妊関連学術誌「Fertility and Sterility」に掲載され、11月2日に米国のCNNが報道した。
報道によれば、精子数の減少について、携帯電話との関係に着目し、18~22歳の男性について調査したという。
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その結果、1日20回以上携帯電話を使用すると答えた男性の精子は、精子の減少するリスクが21%高く、精液1ミリリットルに含まれる精子の濃度が低いリスクも30%高いことが明らかになったと報じられている。
また、携帯電話の使用が1日1~5回、または週1回にも満たないという男性は精子の数がはるかに多く、濃度も高かったと伝えられている。
鹿児島市にある福元クリニック(内科・泌尿器科)の福元和彦院長は、今回の研究についてこう解説する。
「携帯電話と精子数の減少は以前から研究されていますが、はっきりとした関係性はわかっていません。精子の数が減少していることは事実ですが、原因は社会の変化、環境の変化などいろいろあり特定できていません。
ただ、今回の記事で新しいのは2G・3Gを使う携帯電話の方が、4G・5Gより影響が大きいとしている点です。技術の進歩が、身体に与える影響を少なくしているようです」
CNNは、「精子の減少と携帯電話使用との関係が最も大きかったのは2005年~2007年にかけてだった」ことも伝えている。5Gに切り替わるにつれて関係性が減退しているのは、「携帯電話の出力低下に対応」した現象のようだ。
ただ、「携帯電話は常に信号を送受信している」と指摘されているため、福元院長は「スマホはズボンのポケットではなく、カバンなどに入れたほうがいいと患者さんにアドバイスしていますよ」と語る。
まだまだ不明なことが多いスマホと精子の関係だが、研究の今後も気になるところだ。
( SmartFLASH )