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年間760万円でガードマンも手配…河口湖のローソンに集まる外国人たちの “意外すぎる目的” とは

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2024.04.30 15:13 最終更新日:2024.04.30 15:24

年間760万円でガードマンも手配…河口湖のローソンに集まる外国人たちの “意外すぎる目的” とは

観光客が集まるローソン(グーグル・ストリートビューより)

 

 片側1車線の道路に、多いときは30人を超える外国人観光客がずらりと並んでスマホを構えるという。スマホのレンズが向いているのはコンビニの「ローソン河口湖駅前店」。

 

 だが、店を撮影しているわけではない。店の屋根のはるか向こうに見える、山頂に雪が残る富士山と青い看板との「映えるツーショット」の撮影をしているのだ。

 

 

「2年ほど前にタイの人気俳優がSNSで紹介したことで有名になったようです。最初はタイの観光客が多かったのですが、富士急行線の河口湖駅から近いこともあり、最近はアジア各国、欧米の観光客も多いそう」(週刊誌記者)

 

 外国人が集まると言えば、これまでもアニメの聖地などが話題になってきた。たとえば、『SLAM DUNK』のワンシーンで描かれた、江ノ島電鉄「鎌倉高校前」駅のすぐ横にある踏切に多くのファンが押し寄せ、車道で写真撮影するなど社会問題になったこともある。今回、それと同じ現象が起きているのだ。

 

「まさに『局所的オーバーツーリズム(観光公害)』です。ローソンの前に歯科医院があるのですが、入口前で撮影をするため、患者さんが病院に入れなかったり、医院の駐車場に無断駐車したりで大迷惑になっているといいます。

 

 さらにゴミやタバコのポイ捨ても多く、近所の人が1日に何度も掃除をしているそう。当初はご近所の方も『観光客が増えれば町のためになる』と協力的でしたが、最近はうんざり気味です」(同)

 

 河口湖町も交通事故など「不測の事態」を避けるため、1年前から警備員を配置して交通整理をしている。

 

「年間760万円の予算でガードマンさんに交通整理をお願いしています。近くには交番があるので、お巡りさんや警察OBの方も街頭に立ってくださいます。それでも3〜4カ月前からの人出は、私たちの想像を超えています」(河口湖町役場の担当者)

 

 幸い警察事案になるような交通事故は起きていないというが、役場はさらなる対策を立てた。「目隠し幕」で富士山自体を見えないようにするのだ。

 

「歯科医院側の歩道に高さ2.5メートル、幅20メートルの黒い幕を張るのです。幕はメッシュで、さらにワイヤーも張られるので風であおられる心配はありません。

 

 4月30日から工事を始め2、3日後に完成する予定です。しかし、『歩道から撮影できないので車道上で』とはみ出して撮影する観光客が出てこないとも限りませんから、心配は尽きません」(同)

 

「被写体の一部」になってしまったローソン河口湖駅前店もさぞかし困惑しているのではないだろうか。店に聞くと、店員が「この件についてはお答えしないように言われていますので」と申し訳なさそうに答えた。観光客のみなさんには、ぜひマナーを守っていただきたい。

( SmartFLASH )

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