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達人3人が「回転寿司」食べ比べサーモン1位はくら寿司

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2017.12.15 11:00 最終更新日:2017.12.15 11:00

達人3人が「回転寿司」食べ比べサーモン1位はくら寿司

 

 かつての価格競争から一転、味やエンタメ性で絶大な人気を獲得している “国民食” 回転寿司。この激変の業界を本格寿司の職人たちはどう見るか? 現場まで足を運び、5大チェーンの定番ネタ、「サーモン」を食べ比べてもらった!

 

 今回、集まってもらったのは以下の3人。江戸期から続く老舗の板前である橋本裕美さん(67)、上野の一流店のオーナー・山下栄士さん(50)、さらには秋葉原で話題の女性職人のみの寿司屋の店長、千津井由貴さん(31)だ。

 

●スシロー 8点(ネタの重さ8g「臭みがなく美味」)

 

「大の苦手なんだよな」と苦笑しながら食べた山下さん。「食べやすいし、臭みがない」と驚いた様子。
「しっかり鮭の味がするし、シャリとのバランスがいい。若い人が好きなネタにはしっかり力を入れていますね」(千津井さん)

 

●くら寿司 9点(ネタの重さ7g「本来の味がある」)

 

「これも臭みがない。おいしいし、食べやすいですね」(山下さん)
 橋本さんも「腹でなく尾っぽかな? 脂がほどほどに乗っていて、本来の味がある」と高評価。
「サッパリしていて、マグロの赤身みたい大人向きです」(千津井さん)

 

●はま寿司 6点(ネタの重さ8g 「見た目がよく濃厚」)

 

「見た目はいいし、原価はいちばん高そう。ただしちょっと味が薄いね」(橋本さん)
 一方、山下さんは「脂たっぷりのハラス。若者向きですね」。「はま寿司はわさびを自分で塗れるから、いっぱい塗るとおいしいです」(千津井さん)

 

●かっぱ寿司 7点(ネタの重さ9g 「仕込みが丁寧」)

 

「カットのしかたが丁寧。カット済みのものを仕入れてるんじゃなく、店か自社で仕込んでいるんでしょうね」(山下さん)
「スモークしてあっておいしいね」(橋本さん)

 

●魚米 6点(ネタの重さ7g 「大人向けの味」)

「若い人にはあっさりすぎかも」(千津井さん)
「若いコはとろサーモンとかが好きなんでしょうけど、これは昔ながらのサーモン」(山下さん)
「これもスモークがきいていておいしいですよ」(橋本さん)
 炙りハラスもメニューにある。

 

橋本裕美さん
 現存する最古の江戸前寿司店、銀座すし栄で腕を振るう職人歴50年近い大ベテラン。息子2人も寿司職人

 

山下栄士さん
 20代で独立。寿司激戦区の上野で、高級店として知られる英多郎寿司を一代で築く。某社のCMでも腕前を披露している

 

千津井由貴さん
 女子美大卒。2010年開業のなでしこ寿司店長。たしかな技術と知識で、メディア出演も多い

 

※大手5社のテイクアウト商品を試食した。メニューや購入時間、運搬条件は可能なかぎり統一し、点数は、3人の職人の順位づけをもとに、編集部が数値化したもの
(週刊FLASH 2017年11月21日号)

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