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本当に美味しい回転寿司のイカは「はま寿司」と「かっぱ寿司」

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2017.12.16 11:00 最終更新日:2017.12.16 11:00

本当に美味しい回転寿司のイカは「はま寿司」と「かっぱ寿司」

 

 かつての価格競争から一転、味やエンタメ性で絶大な人気を獲得している “国民食” 回転寿司。この激変の業界を本格寿司の職人たちはどう見るか? 現場まで足を運び、5大チェーンの定番ネタ、「イカ」を食べ比べてもらった!

 

 今回、集まってもらったのは以下の3人。江戸期から続く老舗の板前である橋本裕美さん(67)、上野の一流店のオーナー・山下栄士さん(50)、さらには秋葉原で話題の女性職人のみの寿司屋の店長、千津井由貴さん(31)だ。

 

●スシロー 5点(ネタの重さ7g 「食感はしっかり」)

 

「いま、若い人は、あまりイカを頼まないですよね。サーモンやまぐろと比べて印象が薄いです」と千津井さん。
 一方、橋本さんは「ヤリイカを使っているね。食感がしっかりしていて、なかなかだね」と2貫めをつまんだ。

 

●くら寿司 5点(ネタの重さ8g 「柔らかく処理」)

 

「こちらはスルメイカ。いま増えているんだ。ヤリイカと比べると、少し味が薄いね」(橋本さん)
「ちょっと冷凍で劣化しちゃっているかな。そのままだと噛みきれない人もいるけど、うまく柔らかく処理されています」(山下さん)

 

はま寿司 8点(ネタの重さ6g 「コリコリした食感」)

 

「ここのがいちばんコリコリしていますね」(山下さん)
「食感がいいですね」(千津井さん)
「甘みもあるヤリイカです」(橋本さん)。

 

●かっぱ寿司 8点(ネタの重さ8g 「イカらしいイカ」)

 

 スルメイカを使用。
「ここもしっかりと、イカらしいイカだと思います。おいしかったですよ」(山下さん)
「下味がついていて、甘みがあっておいしいね」(橋本さん)「ちゃんとイカの味がしました」(千津井さん)と支持を集めた。

 

●魚米 7点(ネタの重さ7g 「柔らかい食感」)

 

「コウイカ系だね。ソフトだけどちょっと味が薄いね」(山下さん)
「柔らかい。こういう食感は年配の方が好まれますね」(千津井さん)
「柔らかいのがよく、甘みも感じる」(橋本さん)
 世代によって評価が分かれる結果となった。

 

橋本裕美さん
現存する最古の江戸前寿司店、銀座すし栄で腕を振るう職人歴50年近い大ベテラン。息子2人も寿司職人

 

山下栄士さん
20代で独立。寿司激戦区の上野で、高級店として知られる英多郎寿司を一代で築く。某社のCMでも腕前を披露している

 

千津井由貴さん
女子美大卒。2010年開業のなでしこ寿司店長。たしかな技術と知識で、メディア出演も多い

 

※大手5社のテイクアウト商品を試食した。メニューや購入時間、運搬条件は可能なかぎり統一し、点数は、3人の職人の順位づけをもとに、編集部が数値化したもの

 

(週刊FLASH 2017年11月21日号)

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