狭い道から渡し船まで…東京周辺「インスタ映え」路線バス旅

　ローカル路線バス絶景＆衝撃の旅！　日帰りできるインスタ映え必至の厳選4コース！　とんでもなく狭い道を駆け抜けたり、船で川を越えたり……。周辺観光も楽しめる、個性豊かな路線バスで旅に出よう！

（1）神奈川県　京浜急行バス「海35系統」

　三浦海岸駅から金田湾の海岸沿いを南下するルート。かつては陸路がなく、航路のみだった松輪～三崎を結ぶ。京急屈指の絶景路線で、特に見渡すかぎりの畑の緑と、その奥に広がる青い海とのコントラストは必見。終点近くの三崎港は、神奈川県随一の海鮮グルメスポットだ。

　三崎港では開場日に魚市場の見学ができる（当日受付け可）。リゾートホテル「マホロバ・マインズ三浦」で日帰り天然温泉（1000円）を楽しもう。

【路線データ】
起点：京急久里浜線三浦海岸駅
総時間：50分
総料金（三浦海岸駅～三崎東岡）：片道520円
本数：全日14往復

（2）埼玉県　国際十王交通「葛和田線」

　終点は利根川の河川敷。バス停そばの黄色い旗を揚げると、利根川を群馬県側へ渡る「赤岩渡船」（8:30～16：30、季節により変動）がやってくる。強風などによる運休時は群馬県側に赤い旗が揚がる。対岸からもバスが出ており、館林駅まで乗り継げば、バス→船→バスの日帰り旅行に！

【路線データ】
起点：JR・秩父鉄道熊谷駅
総時間：34分
総料金（熊谷駅～葛和田）：片道410円
本数：平日19.5往復、土日祝16往復

（3）埼玉県　西武観光バス「三峯神社線」

　大人気のパワースポットであり、紅葉の名所でもある三峯神社へ向かう急行路線。秩父の山々を望むダイナミックな車窓が特徴だ。最大の見どころは、秩父湖にある二瀬ダム。ダムの堤体上が県道になっており、なんとそこをバスが通過する。ダムを越えると、山道のためヘアピンカーブや狭い道を一気に登る。

　ダムの上の県道は非常に道幅が狭いため、片側交互通行だ。バスは皮膚病に効果ありとされる「大滝温泉遊湯館」（700円）に停車する。

【路線データ】
起点：西武鉄道西武秩父駅
総時間：1時間15分
総料金（西武秩父駅～三峯神社）：片道930円
本数：平日5往復、土日祝6往復

（4）東京都　都営バス「梅76甲」

　青梅街道沿いの「裏宿町」から出発、北上し、埼玉県境の小沢峠近くへ。終点の「上成木」は標高約315メートルで、都交通局の路線図には「都バス最高地点」と書かれている。終点から青梅駅へのバスは1日5本しかないので、帰れなくならないように予定を立てよう。

【路線データ】
起点：JR宮ノ平駅から徒歩7分の「裏宿町」バス停
総時間：50分
総料金（裏宿町～上成木）：片道440円
本数平日2往復、土1.5往復、日祝0.5往復
　※裏宿町～北小曽木～上成木の場合。他経路あり

取材：風来道
（週刊FLASH　DIAMOND　2017年11月10日増刊号）