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【ニャイス・トゥー・ミート・ユー!】フランス料理店のねこ
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2017.12.30 16:00 最終更新日:2017.12.30 16:00
福岡市にある「ビストロクワバラ」は、秘伝のソースがかかったバヴェット(牛サガリ)ステーキやフランス菓子など、美味しいフランス料理がリーズナブルに楽しめるお店だ。
ここで、お客から大人気なのが、店主の桑原竜一さんが飼うヌガチン。フランス菓子の一種「ヌガティーヌ」から命名された。
「出会いは2015年。店から帰る途中、野良ねこがマンションの警備員さんに保護されていたのを見つけたんです。1週間前、そのねこが尻尾をピンと立てて、優雅に歩いていたのを見ていて、きれいなねこだと印象に残っていたんですよ。これも何かの縁と、引き取ることにしました」(桑原さん・以下同)
こうしてヌガチンは、桑原さんと毎日、お店へ通勤することに。ところが2016年8月、失踪事件が起きた。
「夜中にヌガチンをバイクの前かごに入れて帰っていたら、何かの音にびっくりして逃げ出してしまって……」
そんなとき、タロット占いが趣味というお店の女性客が、占ってくれた。彼女は「ヌガチンは川を越え、思っているより遠くにいます。遅くとも1週間以内に会えます」と語った。
「それから1週間後、目撃情報があり、そこに駆けつけました。鳥肌が立ちましたよ。だって、占いの人が言っていたとおり、川を越えて店から1キロも離れた繁華街だったんですから」
探すこと数時間。あきらめかけたころ、背後から突然、ヌガチンが現われた。3週間ぶりの再会だった。
「思わず自分の頰をつねってしまいました。ヌガチンは『なんでもっと早く見つけてくれなかったの?』という顔をしていましたけど(笑)」
占いの女性客だけでなく、たくさんのお客や友人らによる善意のリレーで再会を果たしたヌガチンと桑原さん。これからは、ずっといっしょだ!
(週刊FLASH 2017年10月10日号)