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【ニャイス・トゥー・ミート・ユー!】喫茶店の看板ねこ
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.01.06 11:00 最終更新日:2018.01.06 14:47
「本能寺の変」で知られる京都の本能寺は、織田信長の死後に豊臣秀吉によって移転された。その現在の本能寺にほど近い、姉小路通沿いにある喫茶店が「茶房 白い花」だ。この店に、ねこ好きの客を魅了してやまない一匹、ギンがいる。
「ギンとの出会いは7年前。もともと、別の白黒のねこ『ミースケ』を飼っていたのですが、13歳で死んでしまって……。ねこと長く暮らしていると、ねこのいない生活が物足りなくなるんです。
そこで、保護団体に『(ミースケと同じ)白黒模様のねこが保護されたら、連絡ください』とお願いしました。それでやってきたのが、ギンちゃんでした」(オーナーの鈴木スミコさん・以下同)
当時、生後5カ月ほどだったねこに、スミコさんは長生きしてほしいとの願いをこめ「一世を風靡したきんさん、ぎんさんにあやかって」ギンと名づけた。
「キンちゃんだと萩本欽一さんを連想して、お笑い系になってしまいそうだから(笑)。ミースケはほとんど手がかからなかったので、ギンちゃんも同じかな、と思ったら大間違いでした。
家の中で大暴れするなど、言うことを聞かないやんちゃな子で。それが、3歳になったあるとき、『僕も働く!』と言わんばかりに、2階の自宅から1階の店内に自分から降りてきたんです」
ほどなく、ギンはカウンターの隅でうつぶせになり、両前脚をだらーんとするポーズを取るようになった。すると、その独特な姿が「かわいい!」と評判を呼び始めた。
「あのポーズをするのは、人が注目してくれるとわかっているからでしょう。1階に降りてくるのは、だいたい夕方の4時以降。ちょうど寂しくなってくる時間帯なんでしょうね。
ここ数年は、看板ねことしての自覚も出てきたみたいです。これからも元気な限りはいっしょに働いていきたいですね」
(週刊FLASH 2017年10月17・24日合併号)