ライフ・マネー
「一風堂」「飯田商店」「天下一品」人気ラーメン店の鍋つゆ「極レシピ」14選
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.21 06:00 最終更新日:2024.12.21 06:00
12月に入り、今スーパーの店頭で幅をきかせているのが、野菜、肉などと一緒に煮込むだけで完成する「鍋つゆ」だ。 和風、洋風と味はさまざまだが、年々増えて一大勢力になっているのが、行列ができるラーメン店が監修したもの。『キユーピー3分クッキング』(日本テレビ系)にも出演する料理家・上島亜紀さんによると、「人気のラーメン店に行きたいけど並ぶのは嫌、健康診断の結果が気になってラーメンを食べるのを控えなきゃいけない、定番の鍋つゆだとパンチが足りない……と思っている人にピッタリなのがラーメン店監修の鍋つゆです」とのこと。各店の特色を生かした鍋つゆで、家庭ではなかなか再現できない秘伝の味を手軽に食べることができるのだ。
「ラーメン店監修の鍋つゆは、従来の鍋つゆに比べてにんにくが効いていて、全体的に味が濃いのが特長です。
それにより、野菜などの食材を入れてもスープの味が薄くなりにくく、ガッツリした味が好きな男性でも最後まで満足感を得られます」(上島さん)
また、料理の準備がほぼいらない点もおすすめだという。
「鍋つゆの味が完成されているので、コンビニやスーパーで売っているカット野菜や、鍋用に下処理・切り分けされている食材を買ってきて煮込むだけでOKです。こんなに簡単で美味しい料理はありませんよ(笑)」(上島さん)
【関連記事:「おいしいラーメン店」はタウン誌で見つけよう! 5000杯超を食した女性評論家が重視するのは「説明書き」】
今回は、数ある人気ラーメン店監修の鍋つゆから、王道の味噌は、北海道の名店監修の「名店監修鍋スープ すみれ札幌濃厚みそ味」(ダイショー、以下D)。
醤油は、常に大行列の神奈川・湯河原にある店監修の「名店監修鍋スープ らぁ麺飯田商店鶏だし醤油味」(D)と、近年のラーメンシーンでは欠かせない魚介でアレンジした「名店監修鍋スープ 麺屋武蔵だし醤油味」(D)。
塩は名古屋発のスガキヤが監修した「岐阜タンメン監修塩タンメン鍋つゆ」(寿がきや)。担々は北海道の人気店の「 175°DENO担担麺監修 ごま担担鍋つゆ」(ベル食品)。
豚骨は海外でも人気の「名店監修鍋スープ 一風堂博多とんこつ赤丸新味」(D)。
鶏ガラは京都の屋台から始まった人気チェーン店の「名店監修鍋スープ 天下一品京都鶏白湯味」(D)をセレクト。
上島さんに、スープの特長に合わせた鍋レシピと〆の逸品を提案してもらった。カニ、カキ、白身魚など、ラーメン店の鍋つゆで冬の味覚を存分に味わおう。
■<味噌>「すみれ」/濃厚な味噌風味がガツンとくる!
深いコクと香りがあるスープを楽しめる北海道の味噌ラーメンの名店「すみれ」。特長である味噌をベースに、豚骨やにんにくのうま味を加えて仕上げたつゆは濃厚だ。「カキやキムチといった味の濃い食材との相性がいいです。にんにくの香りが強いため、ガツン感があって寒い冬にぴったりだと思います」(上島さん)
<レシピ/カキ>
沸かした「名店監修鍋スープ すみれ札幌濃厚みそ味」に、生ガキ400g、カット野菜400g、カットした木綿豆腐を1丁入れて煮立ったら火を弱める。野菜が柔らかくなるまで煮たら完成。〆は残ったスープにうどんを入れて炒め、ごま油とネギをかけた味噌焼きうどんに
<レシピ・味変/キムチ>
沸かした「名店監修鍋スープ すみれ札幌濃厚みそ味」に豚バラ肉の薄切り300gを入れて、色が変わったら火を止める。キムチ100g、もやし2袋、ちぎったキャベツ1/4玉を加えて、豚バラ肉と野菜を覆うようにして6等分にカットしたニラ1把をのせてから再び火をつけて煮込む
■<醤油>「らぁ麺 飯田商店」/洗練の清湯をシンプルに味わう
大人気店「らぁ麺 飯田商店」の「しょうゆらぁ麺」のスープを再現。鶏、アサリ、昆布、ホタテのうま味を加えた清湯仕立てのスープに、濃口、淡口、白といった3種の醤油と鶏油のコクを効かせるこだわりっぷり。「醤油ベースなので、どのような食材とも相性がいいのですが、スープを薄めないしゃぶしゃぶが向いています」(上島さん)
<レシピ/マグロ>
「名店監修鍋スープ らぁ麺飯田商店鶏だし醤油味」にカットした木綿豆腐を2丁入れて煮立ったら、斜め切りにした長ネギを4本分とマグロの切り身(赤身や中トロの刺身)を300g入れてサッと火を通す。お好みで粗挽き黒こしょうを加えると、ピリッとパンチが効いた味に。〆はご飯と小ネギを入れて雑炊に
<レシピ・味変/豚しゃぶ>
沸かした「名店監修鍋スープ らぁ麺飯田商店鶏だし醤油味」にしゃぶしゃぶ用のカット野菜400gや、食べやすい大きさにちぎったレタスを入れて、豚バラ肉(しゃぶしゃぶ用)400gをサッと火に通す豚しゃぶ鍋。「野菜もたっぷり摂れてヘルシーです」(上島さん)
■<動物&魚介>「麺屋武蔵」/ “魚介のコク” がたまらない
「麺屋武蔵」の鍋つゆは、枕崎産かつお節と宗田節のコクのあるだしに、にぼしエキスや鶏がらスープを加え、にんにくとこしょうで仕上げた醤油ベースになっている。「魚介系と動物系の両方の味わいがあるので、どちらとも相性がいいです。ラードやにんにくが入っていて濃厚で、よりラーメン感がある鍋に仕上がります」(上島さん)
<レシピ/モツ>
「名店監修鍋スープ 麺屋武蔵だし醤油味」、ちぎったキャベツ1/2玉、湯がいたモツ300g、唐辛子の輪切り1本分を入れ、その上ににんにくチップ10g、カットしたニラ1把をのせて火にかける。全体がしんなりとして煮立ったら完成。〆はご飯、カレー粉、ピザ用チーズ、ネギを入れてカレーリゾットに
<レシピ・味変/ブリ>
沸かした「名店監修鍋スープ 麺屋武蔵だし醤油味」にしゃぶしゃぶ用のカット野菜400gを入れて、しゃぶしゃぶ用ブリの切り身(刺身用でもOK)400gをサッと火に通す。ブリの脂で濃厚な味わいの鍋を楽しめる。〆はしゃぶしゃぶ餅と海苔を入れて海苔雑煮に
■<担々>「175°DENO担担麺」/ 濃厚なゴマ風味が白身魚に合う
鶏ガラスープに秘伝のゴマだれ、ラー油、四川花椒、ひき肉を加えたスープが特長の担担麺専門店「175°DENO担担麺」。「ゴマ風味とラー油を使用したマイルドな辛さのある鍋つゆです」(上島さん)
<レシピ/アンコウ>
沸かした「 175°DENO担担麺監修 ごま担担鍋つゆ」にカットした木綿豆腐1丁、カット野菜400g、鍋用アンコウ400gを加え、煮立ったら火を弱め、食材に火が通るまで煮る。〆はスープにうどん、ガーリックチップ、パクチーを入れ、炒めた焼きうどんに
<レシピ・味変/餃子>
沸かした「 175°DENO担担麺監修 ごま担担鍋つゆ」に豚ひき肉200gを加えて煮立たせ、ちぎったキャベツ1/4玉、もやし2袋を、まわりに肉餃子20個を入れ、6等分にカットしたニラ1把をのせて煮る。スープをご飯にかけ、そぼろご飯で〆る
■<塩>「岐阜タンメン」/ 野菜だけでも成立する塩ベース鍋つゆ
寿がきや系列の「岐阜タンメン」。にんにくが効いた豚ガラスープに炒めた豚肉、白菜、キャベツを合わせた塩ラーメン風の鍋つゆだ。「つゆはにんにくが効いているので、野菜だけでも満足できます」(上島さん)
<レシピ/海鮮セット>
沸かした「岐阜タンメン監修塩タンメン鍋つゆ」にカットした木綿豆腐1丁、カット野菜400gを入れて、上に海鮮セット(エビ、ホタテ、白身魚の切り身など)をのせる。煮立ったら火を弱火にして、具材に火が通るまで煮込む
<レシピ・味変/牛肉>
「岐阜タンメン監修塩タンメン鍋つゆ」と絹揚げを2枚入れて煮立たせ、しゃぶしゃぶ用野菜と牛肉(しゃぶしゃぶ用)を入れる。アジアン風なテイストがあっさりスープとマッチ。〆はマロニーを入れ、ライムやパクチーなどで調えてフォー風に
■<鶏ガラ>「天下一品」/こってりスープにカニが好相性
言わずと知れた名店「天下一品」。看板のこってりラーメンのスープを再現したのがコレ。「鶏と野菜のうま味ににんにくのコクが効いている白湯スープなので、肉類はもちろん、カニなどとの相性も抜群。後味はあっさりしていて、飽きがこない味です」(上島さん)
<レシピ/カニ>
「名店監修鍋スープ 天下一品京都鶏白湯味」とカットした木綿豆腐1丁、カット野菜400g、鍋用にカットされたカニ1杯分を入れて煮立ったら火を弱め、野菜が柔らかくなるまで煮る。こってりとしたスープとカニの風味がプラスされ濃厚に。〆はご飯と卵、小ネギなどを入れて雑炊で
<レシピ・味変/鶏肉>
「名店監修鍋スープ 天下一品京都鶏白湯味」、鶏もも肉(から揚げ用)400gを入れて煮立ったら、カット野菜400g、カットされた木綿豆腐1丁を加え、野菜が柔らかくなるまで弱火で煮る。〆は少量のスープにうどんを加え、明太子と牛乳を加えてひと煮立ちさせる明太クリームうどんでおしゃれに
■<豚骨>「一風堂」/まろやかなコクがおでんに◎
博多豚骨ラーメン「一風堂」の人気商品の「極 赤丸新味」を鍋つゆに。「豚骨エキス、ラード、豚コラーゲンのまろやかな味わいに九州醤油のコクと豆板醤を加えたマイルドな辛さの濃厚スープは、どんな食材ともよく絡みます」(上島さん)
<レシピ/おでん>
「名店監修鍋スープ 一風堂博多とんこつ赤丸新味」、おでんミックス3人前、下茹でした大根4枚、ゆで卵3個を入れて煮立ったら、弱火で10分ほど煮込む。火が通ればOK。豚骨風味のスープが染み込んだおでんの完成。〆はご飯、ひき肉を入れて雑炊にし、アクセントとして食べる際にラー油をプラス
<レシピ・味変/スペアリブ>
「名店監修鍋スープ 一風堂博多とんこつ赤丸新味」、豚肉(スペアリブ)600gを入れて煮立ったら、下茹でしたじゃがいも8個を加えて、弱火で30分ほど煮込む。最後にカレールウ(辛口)一人分を溶かし、カットされた小ネギを散らしてひと煮立ちさせれば完成。〆はキムチうどんに
■<鍋つゆのうま味を堪能「〆の逸品」>
ーーだしたっぷりのつゆを味わう
鍋の〆といえばやっぱりご飯か麺。少しアレンジをするだけで、驚くほど美味しい逸品ができあがる。どれだけ鍋でお腹いっぱいになっても、〆は別腹。食べすぎには注意だが、だしをたっぷり含んだつゆを最後の一滴まで堪能しよう。
<醤油系はラーメンで>
スープに細めの中華麺を入れて煮立たせたら小ネギを投入。最後にゴマ油とかぼすを搾ってまわし入れたら、かぼすラーメンの完成。「ラーメン店で味わうのとはまた違った、さっぱりとした風味がクセになるはずです」(上島さん)
<鶏ガラ系は王道・雑炊>
カニのだしがたっぷり出たスープにご飯を入れて煮立て、卵と小ネギを加えて雑炊に。アクセントとして食べるラー油を。「鶏ガラとカニの風味が合わさっているため、通常のカニ鍋とはまた違った味わいに。サラッといける一杯です」(上島さん)
<味噌系はこってりトッポギ>
トックを鍋に入れ、残ったスープで水分が少なくなるまで煮詰めたら完成。「トックに味噌の甘辛い風味が染み込んでやみつきになります。今回紹介したなかでは、ピリ辛豚骨の “赤丸” を使った『一風堂』の鍋つゆにも合います」(上島さん)
写真・伊東武志
フードスタイリング・上島亜紀