コレクションのポリシーは「昭和平等」。お菓子の袋から、レアなレコード、高価な切手まで、あの時代を彩ったものなら、なんでも平等に集めてきたコレクター社長が、10万点を超える所蔵品から誌上公開!
写写丸(以下、写) あれ、上の50円玉は、明らかに穴の位置がおかしいですね!
大崎 エラーコインと呼ばれるアイテムです。50円硬貨や5円硬貨には、上の写真のような “穴ズレ” 以外にも “穴ナシ” といったエラーコインも出まわっていますよ。
【関連記事:お値段10万円! 昭和の「ドクターペッパー」コレクション】
写 100円札のほうは、左下ですか。でも折れ曲がっているだけじゃ……。
大崎 よく見てください。左下のわずか2mm程度のところに、余計な紙が繋がっているんですよ。元の紙が捲れた状態でプリントされてしまった “福耳エラー” と呼ばれるものです。
写 こんなことがあるんですね。かなりレアなのでは。
大崎 当時でも1万枚に1枚あるかないか、というレアなものです。逆に50円玉なんかは、僕が子供のころには、ちらほら見かけたものなんですよ。技術の発達した現代ではほとんどありえない、昭和らしい逸品です。
写 おおらかな時代ですね。
大崎 ただし、不心得者が加工した偽エラーコインやエラー紙幣も出まわっています。収集する場合は、ぜひご注意くださいね。
おおさききよし
1961年生まれ 株式会社ブティックオーサキ代表取締役社長。『大崎潔のアイドルストーリー』(NACK5)など多数のラジオパーソナリティを務める
写真・梅基展央