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「さっさと死んだら」“糞尿まみれで放置”も…看護師の匿名愚痴が大炎上で千葉大調査も…現役看護師が語る壮絶“サボり実態”
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2025.01.17 17:40 最終更新日:2025.01.17 17:40
《拒薬している患者に薬飲ませるの面倒だからいつもこっそり薬捨ててる!》
《患者に痛み止めほしいって言われたけど、面倒だったから痛み止め入れたフリしたら効いたみたい》(現在はアカウント削除済み)
1月7日、千葉日報が報じた“匿名看護師アカウント”による投稿が波紋を呼んでいる。
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記事によると、匿名アカウントは、2023年の秋ごろから勤務していたとみられる病院で患者に対して不適切な行動を繰り返し、X上に投稿していたのだ。ネット上では投稿していた内容から、看護師が千葉大病院に勤務している可能性があると指摘され、同病院が内部調査に乗り出しているという。同病院は1月10日時点で「調査対象となっている職員については、9日に自宅待機を命じたが、まだ断定できる事実はない」としている。
看護師としての仕事を半ば放棄し、命の危機に関わるような投稿の数々ーー。事実であれば大問題だが、一連の投稿に首を傾げるのは、中部地方の大学病院に勤務する30代の看護師Aさんだ。
「一般的に、個人病院に比べると大学病院の方が働いている人数も違えば、情報管理も徹底されているので不正できる環境ではないはずなのですが……。もし事実であれば、よほど閉鎖された職場であるか、複数人で口裏を合わせていた可能性がありますね。
匿名アカウントの投稿に“いいね”がたくさん付いており、一定数共感する看護師がいるのも納得です。“白衣の天使”なんて言葉は幻ですよ。私たちも日々業務に必死ですから、女神のような対応を求められても困ると感じることはあります」
一方、都内の総合病院に勤めるBさんは「さもありなん」と、耳を塞ぎたくなるような実態を聞いたという。
「友人が派遣の看護師として夜勤で勤務した総合病院があるのですが、『患者のとこ別に回らなくていいですし、検温しなくて良いですよ。どうせ変わらないんで』と常勤の看護師に言われたようです。
それだけでもあり得ないことなのですが、その病院では、入院患者に対し口腔内の歯や粘膜、舌などの汚れを取り除く“口腔ケア”はやらないことが当たり前。ケアを怠ると、口腔内に痰がこびり付いたり、舌苔がたくさんついてて1回じゃ取り切れない状況になるのですが、それどころか、そこの多くの患者は肺炎を起こして抗生剤の点滴や痰の吸引が必要になっていたそうです。
また、膀胱留置カテーテルは基本的に1カ月に1回は交換するのですが、半年交換されてないような環境で、いつ重大な医療事故が起きてもおかしくない状況だったそうです」
日常的におこなわれている壮絶な“サボり実態”。関東地方の病院に勤める20代看護師Cさんは実際に目にしたこともあるという。
「私が過去に勤めていた290床ほどある大きな病院での話です。夜勤から日勤の勤務交代時に『申し送り』という患者の必要な情報を引き継ぐのですが、ほとんどなにもありませんでした。ところがその直後、ナースコールが鳴ったので患者のもとに行ったら『助けてください!』『何度言っても替えてもらえないんです』と泣いているんです。
その患者は整形外科のオペ後で体を動かせない70代の女性した。排泄介助が必要な患者だったのですが、適切な処置がされず糞尿まみれ。涙を流しながら訴える姿を見て、担当看護師のサボりには怒りが湧きましたよ。
ほかにも、認知症の患者に対して10mほど離れた場所で遠いところで、『うるさい!』と威圧的に叫ぶ看護師もいました。
さすがに、わざと注射を打ち間違える、薬を捨てる、怪我をさせて隠蔽するなど、訴訟されると免許剥奪につながるようなことを、やった人を見たことはありませんが『さっさと死んだらいいのに』と裏で言うのは当たり前の荒んだ環境でしたね」
そうした実態の裏には看護師不足が背景にあるとCさんは続ける。
「看護師4、5人で40〜50人の患者を見ていたのですが、朝の起床時間からトイレの介助を求めるナースコールで何度も呼ばれ、見回りにもなかなか行けません。10〜15人はトイレ介助が必要だからその度に車椅子にのせてトイレに連れていって……と手が回らなくなることは日常茶飯事です。
圧倒的に看護師が足りないので、口腔ケアなど優先順位が低いものが飛ばされがちになるのは、気持ちが分からなくも無いんですけどね。なかには横柄な患者もいて、点滴を勝手に抜いてしまう、食事を勧めたらひっくり返されてしまう、認知症患者による看護師への暴言、暴力はよくあることで、噛まれて指が無くなった看護師の話も聞いたことがあります。
こうした環境で、人数を増やすなど、なんの手当もされないと徐々に病院全体が荒んでいくのです。業務をさぼるのはもってのほかですが、やはり厳しい環境なのは間違いないでしょう」
命を扱う現場であるからこそ、互いの思いやりが欠かせない。
( SmartFLASH )