
TRFのリーダー・DJ KOO。恩人である上山博康医師と
5月23日、ダンス&ボーカルユニット「TRF」は、メンバーのDJ KOOの体調不良を発表した。しばらくの間、番組やイベントへの出演を見送るとしている。
「5月20日に体調不良を訴え、診察を受けた際に“しばらくの安静が必要と診断を受けた”とのことで、大事ではないようです。すぐに復帰する予定ともいわれています」(芸能担当記者)
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ハイテンションで元気な印象のDJ KOOだが、すでに63歳。体に不調も出やすい“お年頃”でもある。今回の体調不良と関連があるかは不明だが、8年前の2017年には『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)で人間ドックを受診し、“9.8ミリ脳動脈瘤”が見つかったこともあった。3ミリ以上は破裂の危険性があり、7ミリを超えるとその危険性は急激に上昇する。
5月6日、DJ KOOは本誌「Smart FLASH」のインタビューに答え、当時の心境を明かしている。
「頭がまっ白になりましたね。そんなものが自分の頭の中にできていたなんて、まったく自覚がありませんでした」
番組で症状を発見してくれたのが、医療関係者から “最後の砦” と呼ばれる脳外科医である名医・上山博康医師(札幌禎心会病院)。即病院に行き、手術を受けることになったという。
DJ KOOの脳動脈瘤は極めて大きく、破裂寸前の状態だったため、太さ1ミリ以下の細い管を通し、瘤内にコイルを詰める「カテーテル手術」はすでに不可能。頭蓋骨を開けて瘤の根元をクリップで挟み、血液が入り込まないようにする「開頭手術」を選択するしかなかったという。
「頭を半分以上切り開いて、しかも瘤が大きいから、手術中に破裂しないように、首も切って血を逃がしながら行うと聞いて……正直、怖くて震えました」
発見から手術まではわずか1週間。実は動脈瘤が左の視神経を圧迫、失明寸前だったという。退院後は2カ月間の過酷なリハビリを乗り越え、見事に復帰した。DJ KOOは早期発見の大切さを何度も口にした。
「僕が元気でいることで誰かが笑ってくれるなら、それがライフワークだと思っています。40代、50代になったら脳ドックを受けてほしい。そのことを、これからも伝え続けたいですね」
Xでは応援の声が数多く書き込まれている。
《ああ見えて60過ぎてんのよね お大事にとしか言えない》
《しっかり休んで元気になって戻ってきてほしい》
今回も、自らの体調不良を察知し、素早く診察を受けたのだろう。DJ人生45周年を控えているDJ KOOは、今回も不死鳥のように復活するのは間違いない。