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お値段9万5000円!“怪しさ満点”な1969年発売「ラブテスター」

ラブテスター
コレクションのポリシーは「昭和平等」。お菓子の袋から、レアなレコード、高価な切手まで、あの時代を彩ったものなら、なんでも平等に集めてきたコレクター社長が、10万点を超える所蔵品から誌上公開!
写写丸(以下、写) これはいったい何の機械でしょう。
大崎 任天堂が1969年に発売した「ラブテスター」です。2人で楽しむもので、本体から延びる2本のセンサーをそれぞれが握ることで、2人の「愛情度」、つまり相性をパーセントで測れるという玩具です。
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写 怪しさ満点ですね! 今でも使えそうなほどきれいです。天下の任天堂が、こんな変わった商品を開発していたとは。
大崎 当時の任天堂は花札やトランプの会社で、バラエティグッズを多数製造・販売していました。ラブテスターの開発担当は、後に「ゲームボーイ」を手がけた横井軍平氏だそうです。
写 売れたのでしょうか。
大崎 任天堂初の電子玩具ということで、テレビCMまで流していたのですが、約1年で店頭から消えました。結局、学生の合コンの場くらいでしか、使い道がないですからね(笑)。
写 幻の商品なんですね! 手前には “復刻版” もあります。
大崎 2010年にテンヨーから復刻版が発売されたんですよ。やはり商品のアイデアは魅力的だったというわけです。昭和時代は、こういう一風変わった玩具が巷に溢れていました。懐かしいですね。
おおさききよし
1961年生まれ 株式会社ブティックオーサキ代表取締役社長。『大崎潔のアイドルストーリー』(NACK5)など多数のラジオパーソナリティを務める
写真・梅基展央