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定年後でも入れる「月1万円以下」最強医療保険を人気FPが厳選! コスパ最高、がん経験者でもOK、全額戻る商品も

入院、手術、がん治療の不安の支えに自分に合った商品を選ぼう
「60歳前後は、両親が介護を受けたり、認知症と診断されたり、入院や通院をしたりする時期にあたります。その姿を自分の将来と重ね合わせ、危機感や不安を抱く人も多いのではないでしょうか」
そう語るのは、保険を販売しない中立の立場でアドバイスをおこなう人気ファイナンシャルプランナー・松田梓さん(FP STYLE代表)だ。
“いつか病気になったとき”の備えだった医療保険は、60代が迫るころには“現実問題”になる。だが、若いころに保険外交員にすすめられるがまま、なんとなく入った医療保険では、割高だったり、保障内容が合わなかったりするかもしれないのだ。
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「自分がどんな保険に入っているのか、詳しく知らない人が多いんです。30~40代で加入した保険が終身型であれば、保険料は一定です。しかし、更新型の場合、年齢を重ねるごとに保険料は確実に上がっていきます」(松田さん、以下同)
収入面ではピークを迎える50代から、来たる60代へ。再就職で収入は減り、厚生年金も平均で月約14万7000円しかもらえない(2023年度、厚労省調べ)。
月々の保険料はどうか。生命保険を含む金額になるが、50代男性は月に約2万1000円も支払っている。それを60代でも続けるのは、家計にとって大きな痛手なのだろう。60代男性では、約1万8000円へと切り詰められている(2022年度、生命保険文化センター調査をもとに本誌計算)。
「保険料を払うなら、その分を貯蓄するという考え方もあるでしょう。しかし、保険を契約して数カ月後に病気になった場合も、数年分の貯蓄にあたる大きな額の給付金が入ってきます。60代では、そういう可能性も視野に入れるべきです」
■都道府県民共済ならずっと月2000円
安さを優先するなら、掛け捨ての保険がいちばんだ。
「保険料の安さなら、やはり都道府県民共済の『生命共済』。年齢が上がるほどにもらえる給付金が下がり、保障は85歳までであることに注意が必要ですが、保険料が月2000円で変わらないのは魅力です。一方、はなさく生命の『はなさく医療』は終身医療保険で、亡くなるまで保障されます」
ほかにも、持病があってもOKな、なないろ生命「なないろメディカルスーパーワイド」や、契約できるのは60歳までだが「メリットが多く人気がある」と松田さんが太鼓判を押す東京海上日動あんしん生命「メディカルKit R」など、自分に合った保険が必ずあるはずだ。では、60代からの医療保険を選ぶうえで、注意すべき点は何だろうか。
「加齢とともにリスクは増え、同時に保険料も上がっていきます。大切なのは、保障に優先順位をつけることです。先進医療のように、毎月数百円の保険料で2000万円まで保障される保険がありますが、保険料が安価なのは、対象となる治療の種類や受診できる病院が限られているためです。『安い!』と飛びつくのは危険です。自分に必要な保障を見極めたいですね」
保険料の負担は減らしたい、でも“いざ”というときの備えはほしい……。その狭間で揺れる人に残された時間は、意外と少ないのかもしれない。
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