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お値段3万5000円!男性誌の黄金時代を築いた「平凡パンチ別冊」

「平凡パンチ別冊」
コレクションのポリシーは「昭和平等」。お菓子の袋から、レアなレコード、高価な切手まで、あの時代を彩ったものなら、なんでも平等に集めてきたコレクター社長が、10万点を超える所蔵品から誌上公開!
写写丸(以下、写) 懐かしの雑誌「平凡パンチ」ですね!
大崎 今回は通常号とは違う、「臨時増刊」や「別冊」を集めてみました。とくに “美脚” が目を引く表紙です。
写 通常号とは何が異なるんですか?
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大崎 左上にある、1973年1月10日号の朱里エイコさんが表紙のものが典型的です。ヌードを含めたグラビアと音楽特集で、当時のヒット曲の楽譜も掲載されています。定価は320円ですが、紙は上質。カレンダーつきです。
写 今見てもすごい美脚です。
大崎 朱里さんは、『北国行きで』が大ヒットした歌手ですが、すごい色気です。持論ですが、雑誌はやはり、手にしたくなるような表紙のインパクトが大切。その点、「平凡パンチ別冊」は、顔のアップや上半身だけでなく、美脚まで写しているのがポイントです。書店に並ぶ表紙を見ただけで、ドキドキしていたものです。
写 超一流のカメラマンばかりのうえ、今の雑誌では考えられないボリュームです。
大崎 男性誌の黄金時代ですね。当時は、これが文化的に価値のあるものだという感覚も少なく、読み捨てられていました。今考えるともったいないですね。
おおさききよし
1961年生まれ 株式会社ブティックオーサキ代表取締役社長。『大崎潔のアイドルストーリー』(NACK5)など多数のラジオパーソナリティを務める
写真・梅基展央