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【ニャイス・トゥー・ミート・ユー!】京都のカフェのねこ
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.03.18 06:00 最終更新日:2018.03.18 06:00
「おうちごはんcafe たまゆらん」は、2012年7月にオープン。銀閣寺や京都大学の近くにあり、アットホームな雰囲気の定食屋さんだ。
寒い季節には、店の奥にある石油ストーブの前で1匹のねこが丸まって寝る姿が見られる。オーナーの大村明江さんが飼う、茶トラのサヴォンだ。
サヴォンは11年前、「いつか動物と一緒に暮らしたい」と願っていた大村さんが、初めて飼ったねこ。
「知人に写真を見せられ、二つ返事で飼うことを決めました。コンビニの袋に入れられ、袋の口を縛った状態で河川敷に捨てられていたそうです」(大村さん・以下同)
かわいそうな捨てられ方を経験したにもかかわらず、サヴォンは小さいころから人なつこく、大村さんがパソコンで仕事をしていると、肩の上にちょこんと乗ってきたり、エプロンのポケットに入ったりしてくる。いまでは、初めてのお客の膝の上にも乗るほどだ。
その後、大村さんは、捨てられたり病気をしたりした保護ねこを引き取り、いまは計6匹と一緒に暮らしている。
お店を開業した当初は、ねこをお店に出すつもりはなかったそうだが、当時、預かっていた1匹のねこが出入口のカギを開けて入ってきたことがきっかけで、それまで2階の住居にいたサヴォンも降りてくるようになった。
「うちはねこカフェではなく、ご飯屋さん。なので、ねこが店に出てくるかどうかは、あくまでねこの気分次第。まあ、たいてい誰かはいますけど」
お店はねこ好きのお客らの出会いや情報交換の場にもなっている。
「飼いねこ自慢などで知らないお客さん同士の会話が始まったり、保護ねこ活動をしている方が飼い主さんを見つけたり。人と人、人とねこのご縁結び。これもサヴォンたちのおかげです」
(週刊FLASH 2018年1月2・9日合併号)