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【ニャイス・トゥー・ミート・ユー!】祇園のスナックのねこ
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.04.07 06:00 最終更新日:2018.04.07 08:30
ノーチャージで1杯600円から飲める京都・祇園の「スナック うみねこ」。店を訪れると、オーナー・水野啓子さんと「ダンナ」がお出迎えしてくれる。ただし、ここのダンナの正体は、茶白のねこだ。なぜそんな名前に?
「早く帰りたいとき、『ダンナが家で待ってるから、帰るわ』と言えたり、『うちのダンナ、祇園のスナックで働いてますねん』って自慢したりできるじゃないですか。私、独身なんですけどね(笑)」(水野さん・以下同)
ダンナは少し臆病ながら、好奇心旺盛。おもちゃでお客に遊んでもらうのが大好きだ。
「気に入った人なら、初対面でも膝の上に乗ってきますよ」
水野さんとダンナのなれそめは2016年夏ごろ。系列店の女性スタッフがお寺で保護し、飼い主募集のポスターを作成した。それを見たのがきっかけだ。
幼いころから、水野さんの実家にはいつもねこがいて、寂しいときはいつも慰められたという。そして「大きくなったら、ねこといっしょに働けるような仕事ができたら」と思うようになった。
しかし大人になってからは、仕事が忙しく、ねこを飼えない生活が続いた。
「でも、やんちゃそうな顔のポスターの写真を見て『この子と過ごすのは運命かも』と、ビビッときたんです」
昼間はデイサービス施設で介護の仕事をしている水野さん。その間、ダンナは留守番をしているが、夕方、彼女が帰ってくると、祇園へ“同伴出勤”。
ダンナのため、ねこ飼育可のテナントを探したという。お店にねこを連れていければ、夜まで寂しい思いをさせることはないからだ。
「いまや、ダンナというより、なくてはならない弟のような存在」と語る水野さん。見かけはいかつい男性客も、思わず「ダンナちゃーん」と声をかけるマスコットになっている。
(週刊FLASH 2018年1月30日号)