「重度のうつ病」明かした人気大食い双子YouTuberが“爆食動画”連投で集まる心配　医師が解説する「うつ病と過食の関係」

 

《コストコのサーモンポキを久しぶりに食べようの回です》

 

　12月19日、双子の姉妹、小野かこと小野あこからなる大食いYouTuber「はらぺこツインズ」が、公式YouTubeを更新。それぞれが「サーモンポキ丼5kgと卵白スープ1L」を、およそ25分で完食した動画を投稿した。

 

　この動画に対し

 

《元気で食べる2人を見て元気いただきます》

 

　という安堵のコメントのほか

 

《ぎこちない気がする。無理しないでください》

 

《本当に楽しく食べるだけにしな》

 

《2人仲良く食べてる姿が好きだけど、義務みたいにならないでほしいなと願います》

 

　など心配の声も多く寄せられていた。

 

　その背景を、芸能担当記者が話す。

 

「姉のかこさんは、10月24日にInstagramで《この度、はらぺこツインズは当面の間、活動を休止させていただくこととなりました》と突然の発表をしていました。

 

　あこさんが体調を崩し『即時入院』となり、ほどなくしてかこさんも体調不良になったという内容でしたが、詳細は明らかにされませんでした。

 

　しかし12月7日、《私たちはうつ病を長年患っております》とInstagramにつづり、《診断された時は重度のうつ病で既に手遅れでした》とも告白していたのです。活動休止は、それが理由でした」

 

　うつ病は精神的な症状が想起されがちだが、体にも症状が出るという。

 

「うつ病は『気分の問題』ではなく、脳の機能の病気です。おもに脳内の神経伝達（セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミン）のバランスが崩れることで起こります。

 

　心の症状として『気分が沈む、憂うつ、何をしても楽しくない、不安、焦燥、自分を責める』などがあり、体の症状として多いのは『食欲が増す・減ることによる体重変動、不眠、過眠、倦怠、頭痛、胃腸症状、動悸』などです。これらが2週間以上続きます。

 

　体の不調が先に出ることも多く、内科を受診してから診断されることも珍しくありません」（いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長）

 

　強いストレス、環境の変化、責任感が強いなどの性格傾向、甲状腺などの身体疾患、産後・更年期などホルモン変化などが、発症の理由にあげられるという。

 

　そうしたなか、ツインズが「大食い動画」をアップしたため、ファンが心配する事態となったようだ。

 

　ツインズはこの前にも、12月12日に『生海老解禁!コストコの生海老食べながら体重増減について語る』、12月16日には『パンケーキ72枚にホイップ盛り盛りで10.000kcal』などの動画を連投している。

 

　かこは12月7日の投稿で《動画を撮影している時は調子が良い時で、自分たちが食べたい料理や作ってみたかった料理を作って美味しく食べているのでそこは今まで通り楽しんでいただけたらなと思います》とマイペースで活動を続けると語っていた。

 

　伊藤院長は「大食いのような過食と、うつ病には関係・関連があり、じつは珍しくありません」と指摘する。

 

「甘いものや炭水化物を摂取すると、一時的にセロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンにより、一瞬ですが気分が楽になります。しかし反動で、自己嫌悪や気分の悪化が起き、再び気分を保つための自己治療として、過食が起こります」

 

　バランスを取りつつ、大食い生活をしていってほしいものだ。