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【ニャイス・トゥー・ミート・ユー!】本屋さんのねこ
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.04.21 06:00 最終更新日:2018.04.21 09:35
地元の子供たちから「ねこがいる本屋さん」と親しまれている「雄雅書房」。オーナー夫婦の松田泰基さん、洋子さんが世話をする「なな」は、立派な体つきと、青くて美しい瞳が自慢だ。
もともとこのお店は洋子さんの母・千鶴子さんが長年、営んできたが、千鶴子さんが亡くなり、洋子さん夫婦が引き継いだ。
「2014年9月、母と昼ご飯を食べていたら、顔馴染みの男性が『近くの徳島中央公園で子ねこを拾った。連れて帰ると嫁に怒られるけん、飼ってくれん?』と、この子を置いていったんです。たぶん母が大のねこ好きなのを知っていたからでしょう」(洋子さん・以下同)
子ねこは生後1カ月くらいで、両手のひらにちょこんと乗るサイズ。千鶴子さんはねこをそのまま飼うことにした。それまで、代々10匹近くのねこを飼ってきた千鶴子さんは、店の近くにいる野良ねこの世話もよくしていた。
「ななが来る1年前まで、母は私が保護した『とらちゃん』というねこを店で世話していました。でも、とらちゃんは病気がちで、闘病の末に3歳半で死んでしまったんです。母は『もう高齢やし、ねこは飼わへん』と言っていたんですが、なながやってくると、とてもかわいがるようになりました」
千鶴子さんが亡くなったのは2017年2月22日。自宅ベッドで療養中も、ななと仲よく一緒に過ごした。
「『ねこの日』に亡くなるなんて母らしいですよね。残されたななは、当初は寂しそうでした。それまで母以外にさわられるのは嫌いだったのですが、最近は人恋しいからか、自分から私たちに体をすり寄せてくるようになりました」
目下、ななの課題はダイエット。体重が7.4キロもあり、高い本棚には飛び乗れないほどだ。
「母が最期まで愛したねこですから、いつまでも元気でいてほしいです」
(週刊FLASH 2018年2月13日号)