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【ニャイス・トゥー・ミート・ユー!】雑貨屋さんのねこ
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.05.05 08:35 最終更新日:2018.05.05 08:36
こちらのお店は、琉球アパレルをはじめ、琉球ガラスや紅型、宮古上布小物などの雑貨を取り扱うセレクトショップ。看板ねこのキジトラ「ピー」は、入口横にある木の棚がお気に入りのポジションだ。
日中はそこで昼寝していることがほとんどだが、気が向くと、店内に飾られた琉球ガラスのボトルの間を抜き足差し足。しかし、器用な足取りで、誤ってボトルを落としてしまうようなことはない。
店主の大枝幸子さんは、2012年1月に店をオープン。それから1年半後の2013年7月、大きな台風が島を襲った。
「台風が過ぎ去った翌日、母ねことはぐれてしまったのか、この子が店先の看板の裏に隠れていたんです。かなり衰弱していたため、すぐ病院へ連れていきました。先生に診てもらうと、頼ってくるように私に向かって歩いてくるんです。それで、この子は私が守ってあげないと、と」(大枝さん・以下同)
ピーは小さいころから寂しがり屋。放っておくと、1時間もしないうちにニャーニャーと鳴きだす。当初、大枝さんはピーを店に出さないつもりだったが、喜ぶお客がことのほか多かったため、店内で自由にさせるようになった。
通りからガラス越しにピーの姿を見かけ、入ってくるお客も多い。しかし、とくに男性にはなかなか体を撫でさせてあげないため、ピーにさわれるようになるまで足繁く通う男性客もいるという。
「あるとき、怪しい男性がお店にやってきたことがあるんです。ピーちゃんは、私とその人の間に割って入ってきて『シャー!』と威嚇して、男性を追い払ってくれたんですよ」
ピーのように曲がった尻尾は、「かぎしっぽ」と呼ばれ、ヨーロッパでは幸運を引っかけてくれるといわれている。
「これからも、きっと素敵な運を運んできてくれるはずです(笑)」
(週刊FLASH 2018年2月27日号)