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【ニャイス・トゥー・ミート・ユー!】民宿のねこ
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.05.12 06:00 最終更新日:2018.05.12 08:33
東洋一美しいといわれる宮古島・与那覇の前浜ビーチ。そのすぐそばにある、1日3組限定のアットホームな雰囲気の民宿が「Yona-Pahale(ヨナ・パハレ)」だ。
オーナーの出口剛さん、忍さん夫婦は、18年前に関東地方から宮古島へ移住し、2008年12月に民宿を開業した。ここでは「営業部長」のテンテンをはじめ、ピッピ、ノタの3匹が、宿泊者の間で人気者になっている。
3匹のうち、最初にやってきたのはピッピ。2000年11月、地元の新聞に載っていた広告を見て、もらい受けた。続くテンテンとの出会いは、2003年9月。最大瞬間風速74メートルという台風14号が島を襲う、1週間ほど前のことだった。
「散歩していたら、サトウキビ畑の間から子ねこ3匹が飛び出してきて。パッと手を伸ばして、捕まえられたのがテンテンです。あとの2匹は逃げてしまいました。あのときの台風はすさまじく、島の電柱約800本が倒れ、2万戸以上が停電したほど」(剛さん)
民宿を開業すると、社交的なテンテンはすぐお客になつくようになった。
「お客さんがチェックインすると『今日はどんな人かな?』と、客室までついていくことがよくありますね」(忍さん)
そして2012年の春ごろ、民宿に現われたのが白ねこのノタ。やはり台風の日に、ずぶ濡れになっているのを家に入れたのがきっかけで、外ねこから家ねこへ昇格した。
「テンテンはお客さんを回って、首の後ろあたりをポンポンと叩いてもらうのが大好きなんですよ。いちばん気持ちよかった人のもとには、次の朝も寄っていき、『またやって』と無言で背中を向けるんです。私たちは『肩こりテンテン』って呼んでます(笑)」(忍さん)
ビーチで夕日を眺めつつ、ねこたちに囲まれる……。こんな癒やしは、なかなか経験できない。
(週刊FLASH 2018年3月6日号)