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「生きている間はEVには乗らない」と交通ジャーナリストが宣言

ライフ・マネー 投稿日:2018.06.18 11:00FLASH編集部

「生きている間はEVには乗らない」と交通ジャーナリストが宣言

 

 近年、自動車メーカーを取り巻く環境が、劇的に変化しつつある。欧米の著名なメーカーが中国やインド資本の傘下に入り、自動運転やEV(電気自動車)といった新技術への法整備も進んでいる。もちろんこの流れには、日本のメーカーも巻き込まれている。

 

 こうした現状に対し「エンジンはこの先も滅びない。生きている間は、EVには乗らない!」と宣言する、交通ジャーナリスト・清水草一氏が寄稿してくれた。

 

 英仏の両政府が2040年までに内燃機関車の国内販売を禁止し、世界中の自動車メーカーもEVの開発に全力を注ぐ……。

 

 しかし、ちょっと待ってくれ。本当にエンジン車は滅びるのだろうか? 自動車メーカーがEVの開発に邁進しているのは本当だが、英仏政府の方針はまったくの眉唾、単なるリップサービスだ。

 

 たとえば、ディーゼル不正問題を起こしたVWは7年後にEVの販売比率を25%にすると言うが、それが達成されたとしてもVW車の75%はエンジン車のままである。

 

 だから私が死ぬまで、あと20~30年は、エンジン車はおおいに生き残ると思っているし、一生、EVを買うつもりもない。

 

 EVにもいいところはおおいにあるが、まだまだデメリットが多すぎる。ロングドライブが苦手というのは、個人的には大変なデメリットだ。それこそエンジン側の技術開発で、エンジンの効率がEVに追いつき、追い越すことすら考えられる。

 

 なにより世界的に脱原発が進むなか、EVは追われる立場ではなかろうか?

 

 私がエンジン車にこだわる理由は、内燃機関がもたらす燃焼感や炸裂感にもあり、なかなか捨てられるものではない。加速そのものなら、EVはスーパーカーをも上回れるが、あのエンジンの燃焼感は、電気モーターではけっして得られない。

 

 おまけにEVの効率は、ほとんど空気抵抗に反比例するから、速度を上げれば上げるほど、効率が落ちてしまう。よって、いちばん効率がいいのは、時速20キロくらいで流すこと。

 

 まるでカメである。私は、エンジン車が滅んでEVだけになる日は、自分が生きている間にはやってこないと確信している。
(週刊FLASH 2018年5月29日号)

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