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40歳で痛風になった男「電柱を蹴ったような痛み」に苦しむ

ライフ・マネー 投稿日:2018.08.10 11:00FLASH編集部

40歳で痛風になった男「電柱を蹴ったような痛み」に苦しむ

 

 気になる病気とお金の関係。今回は、40歳で痛風になった男の体験談を聞いてみよう。SEとして働くSさん(55)が通風を発症したのは、40歳のときだった。

 

「足に違和感を覚え、最初は捻挫でもしたのかと思いました。それが夜、寝るころには右の足首がだんだん腫れ上がってきて、あまりの痛さに足を床につけることすらできない状態に。一睡もできず、翌朝、近所の病院に行きました」

 

 

 痛み止めを処方してもらったところ、症状は1日で収ま った。医者から「死にたくないならお酒をやめなさい」と言われたという。しかしビールをこよなく愛するSさんは、酒をやめられず、結局、47歳で2度めの発作に襲われた。

 

「同じように右の足首が腫れてきて医者に行き、治療薬と予防薬(尿酸値を下げる薬)を処方してもらいました」

 

 そして、50歳で3度めの発作が。このときは、足首がむずむずしてきた感じで「痛風だ」と自覚し、痛みが出る前に病院に行った。

 

「担当医から『痛風から心筋梗塞になる可能性があるので、予防薬は必ず飲むように』と指導されました。現在は2日に1錠、服用しています。おかげであれから5年、発作は起きていません」

 

 処方されている予防薬は、60日分で1500円。このほかに、医師の処方箋代が600円程度かかる。

 

「ほかに3種類の治療薬を処方されています。これは痛風の発作が起こってしまったとき、その発作の度合いに応じて飲むための薬です。ただし、予防薬で尿酸値を下げていれば、基本的に発作は起きないので、お守りみたいなもの。10日分で890円です」

 

 痛風の治療費は、けっして高額ではない。ただ定期的に病院に通い、薬を手放せなくなるのは煩わしいものだ。しかし発作による激痛は、煩わしさ以上の苦しみだという。

 

「針で刺されたようなというか、ナイフで切られたようなというか。私の痛風仲間は『間違って電柱を思いっきり蹴っ飛ばしたんじゃないかと思った』と表現していました。

 

 痛みはいきなりくるのではなく、じわじわくるイメージです。最初の激痛が忘れられず、2回め、3回めは発作がくる前に、医者に駆け込みました」

 

 それでも、酒だけはやめられないというSさん。

 

「いまでも飲みすぎると、翌日、足に違和感が出ます。ある意味、飲みすぎのバロメーターみたいになっていて。文字どおり『喉元過ぎれば熱さを忘れる』ですね。将来の不安? もちろんありますが、うまくつき合っていくしかないと思っています」

 

 無駄な医療費を払わないためには、日ごろの節制が大切なのだ!
(週刊FLASH 2018年6月26日号

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