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口臭のないおっさんになる「唾液腺マッサージ」教えます!

ライフ・マネー 投稿日:2018.09.06 11:00FLASH編集部

「口臭は、健康のバロメーターです。多くの人がそのことに気づかず、年のせいにしてしまっているのです」

 

 そう語るのは、内科医・認定産業医で『日本人はなぜ臭いと言われるのか』(光文社新書)の著者、桐村里紗医師だ。

 

 

 厚生労働省の「平成23年歯科疾患実態調査」によれば、日本人の成人の80%が、なんらかの程度の歯周病だという。この歯周病こそ、不快な口臭のおもな原因だ。

 

「日本人の多くは、外国人に比べればニオイが少ないと思っていますが、在日外国人の約7割は『日本人の口臭にがっかりした経験がある』という調査結果があります。日本人の口腔ケアに対する意識は、先進国のなかではかなり低いのが現状です」

 

 歯周病は進行すれば、命に関わる重大疾患につながる可能性もある。 

 

「糖尿病、心筋梗塞などの動脈硬化性疾患、認知症、そしてガン。これらと、歯周病による口腔内の炎症が深く関係していることが、近年の研究で明らかになっています。

 

 歯周病菌は、口腔内で炎症を起こすだけではなく、簡単に血液中に侵入して全身の炎症を引き起こします。口腔ケアはニオイを抑えるだけでなく、重大な疾患を予防することにもなるのです」

 

 つまり、口臭は「生活習慣病」の一種ともいえるのだ。この口臭と、我々オヤジ世代はいかにして戦うべきなのか。

 

 桐村医師によれば、日本人の多くは誤った歯磨きをしているという。それは意外にも、食後に歯を磨くことだ。

 

「食後、合成界面活性剤や研磨剤などを含む歯磨き粉をつけて磨くのが一般的ですが、モコモコとした泡と爽快感で『磨いたつもり』になるだけで、歯周病の原因になる歯垢を効果的に取り除くことはできません。

 

 また、唾液を洗い流してしまうことも問題。唾液は口腔内のph値を整え、再石灰化で歯を修復し、殺菌もしてくれるのです。歯を磨くのは、食事をしてから1時間後がベターです」

 

 細菌が増殖し、歯垢ができやすいのは、唾液が減っている就寝中なので、歯磨きのタイミングは起床後と睡眠前、この2回がマストだという。毎食後におこなうのは、フロスや歯間ブラシで歯垢の原因となる歯の隙間に入り込んだ食べかすを取り、唾液をしっかり分泌させること。

 

「フロスや歯間ブラシを使っている人は意外と少ないですが、使う習慣をつけるべきです。歯ブラシは、歯垢を落とすために磨き残しなく丁寧に使い、自分の歯に合った商品を選ぶようにしましょう。つまようじは、歯と歯の間を広げてしまいがちなので気をつけてください」

 

 前出のように、唾液には歯周病を防ぐさまざまな働きがある。その分泌を促すことも大切だ。以下に紹介する「唾液腺マッサージ」を習慣にしよう。

 

(1)耳下腺 指の腹側でクルクルとマッサージする

口臭のないおっさんになる「唾液腺マッサージ」教えます!

 

(2)顎下腺 指で優しく押す

daekiago

 

(3)舌下腺 両手の親指を入れて上に押す

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「もちろん、口臭予防にも唾液は非常に大事です。あまりスマホに熱中するのも問題。交感神経が刺激され、唾液の分泌が低下して、口臭が発生しやすくなります」

 

【口臭を防ぐポイント】

 

●食後すぐの歯磨きはNG
→殺菌効果のある唾液を洗い流してしまう恐れが

 

●歯磨きをするなら食事の1時間後
→食事直後のケアはフロスや歯間ブラシで食べかすを取ること

 

●歯磨きは起床後、睡眠前
→寝ている間に細菌を増殖させないことが大切

 

●フロス・歯間ブラシを使用
→歯ブラシだけでは歯垢の6割しか落とすことができない

 

●スマホの使いすぎはNG
→唾液分泌の低下と口呼吸が口臭の原因に

 

●「唾液腺マッサージ」で唾液分泌を促す

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