1956年3月、駐留米軍の軍属として初来日したJ・ウォーリー・ヒギンズ氏は、日本人女性と結婚後、国鉄の国際部の仕事を手伝うようになった。鉄道好きだったヒギンズ氏は、以後、趣味と実益を兼ねて日本中を旅し、当時貴重だったカラーフィルムで、鉄道写真を中心とした日本の風景を撮り続けた。
その貴重な写真を、順次公開していく。
中洲の博多日活ホテルからの眺め。手前が東中洲、右奥が県庁前。南の方向に県庁が見える(赤い建物の奥)。現在県庁は博多区に移転し、旧県庁跡は天神中央公園となっている。左側にはビルと競い合うほど大きな森永ミルクキャラメルのネオンサイン。文字通り、どこからでも見える広告の典型例だ。しかも、上には同じく巨大なヘリコプターが付いている。
写真はJ・ウォーリー・ヒギンズ氏の新刊『秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本』(光文社新書)から転載しました。半世紀以上の歳月を経て、なお色褪せない6000枚の中から、選りすぐりの382枚を、当時の思い出話とともに公開します。
●『秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本』詳細はこちら